2010年の日記

苦の裏に楽あり一考
(2010年08月25日)

苦しみの裏に喜びがあるという教えの具体的な例を考えてみました。貧乏の利益と批判を受けることの利益です。
なお、大乗仏教の最も重要な教えである六つの完成の修行の中で、忍耐する修行というのがあるのですが、それは、貧乏と、批判と、教えの理解の難しさに耐えよという教えです。

貧乏の利益
1.慣れれば質素に生きる力を身につける機会となり、
2.視野を広げて他の貧困を思えば慈悲を培う機会となり、
3.普段気づかない皆が共有する物(例えば大自然)の豊かさを理解する助けとなり、
4.貪らなければ必要なものは(神仏に)与えられると知る助けになる

批判を受ける利益
1.正しい批判は謙虚に受け止めれば自己の成長の助けになり、
2.理不尽な批判は冷静に対処すれば逆に自己の名誉を高め、
3.感情的な批判は相手の苦しみを理解するきっかけになり、
4.総じて自己愛を超えた真の慈悲を得る助けとなる

さて、もう少し、人の性格や能力も、苦と楽が表裏であることについて。

1.人の性格には、絶対善、絶対悪はない。
全ての性格は長所と短所が裏表。例えば、短気=速い、臆病=慎重、
融通が利かない=まじめ、無鉄砲=大胆・勇気があるなど。

2.人の能力にも、絶対善、絶対悪はない。
いかなる能力にも利益と不利益が裏表である。例えば、自分が何かに優れていると、
それが出来ない人の苦しみを理解したり、手助けしたり、また、他の力を活かすことは、
逆に出来なくなる。他に勝つ能力と、他を愛して活かす能力は、合致しない。

3.大悪人が大善人となる可能性がある(大煩悩大解脱)
仏陀の教えでは、人は無智によって悪をなすが、その苦しみにより、ついに間違いに気づき、善をなすように変わる。そして、大きな悪をなす人は、そのエネルギーが強いからであり、よって、改心すれば、大きな善をなす人になる可能性がある。


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