2010年の日記

アレフ足立に引っ越しへ、変化の時近し
(2010年10月20日)

(2010年10月20日の日記)

現在、ひかりの輪の本部がある東京世田谷区南烏山は、道路をはさんで、真向かいに、依然として麻原を信奉するアレフの施設があります。このため、一部の人から、私達、ひかりの輪が、アレフを脱会・独立したのは偽装であり、裏で繋がっているのではないかという見られ方をして悩んできました。
一般の人から見れば、道路をはさんで同じ所に施設があれば、そういった疑惑が沸くのも理解できるのですが、私達が他の場所に移らなかった理由は、本質的に、移れなかったのであって、意図して移らなかったのではありません。

まず、現在の社会状況では、新しい物件を賃貸しようにも、貸してくれる人がなかなかいません。本部となると規模も条件も特殊ですから、物件自体が山ほどある訳でもありません。次に、規模からして、移転には、敷金礼金と改装費などで一千万ほどの初期投資がかかり、それは被害者賠償を大きく損ないます(毎年の義務となっている賠償額を大きく上まる)。さらに、行った先の方が地域住民の方との問題が和らぐと思われる場所は見つからず、新たな住民問題が起こる点でも、状況が悪化します。
これが実情ですから、(警備・防犯を担当する)警察関係者からさえ、本部の引越は望ましくないという意見を聞いてきました。ところが、同じ公安当局でも、公安調査庁には、具体的な証拠もないのに、一緒の所にいるから、双方が裏で繋がっているという主張をされ、引っ越しても引っ越さなくてもうまくかないジレンマの状況でした(それぞれの当局担当者の仕事としては自然なことでしょうが)。

しかし、最近になって、アレフが、来年頭までにも、足立区の大規模施設に引っ越しするという情報が、各方面から入って来るようになってきました。幹部は、信者には引越を指示しつつ、外部には漏らさない口止めしているため、教団が正式に発表したのではありませんが、各方面からの情報なので、確かだと思います。
もちろん、先ほど述べたように、ひかりの輪ではなく、アレフには、大規模施設を賃貸する人がいたわけでありません。公安調査庁によると、アレフが関連会社を名義人として多額の費用(一億ほど)をかけて買った物件とされています。
この結果、私達、ひかりの輪にとっては、同じ場所に同居しているという、長年のジレンマからようやく解放されることになりますが、残念ながら、手放しでは喜べない様々な問題を巻き起こしています。

まず、被害者遺族の方にとっては、多額の費用をかけて物件を取得できるなら、なぜ賠償の方に回さないのか、という話しになります。
そもそも、アレフは、ひかりの輪と違って、被害者遺族の団体であるオウム真理教被害者支援機構と、賠償契約を締結することを拒否しています(ひかりの輪は昨年に契約を締結)。アレフは、契約を締結せず、任意に一定額のお金を振り込んでいますが、それには納得できない支援機構とは対立関係が続いてきました。その問題の最中に、多額の費用を掛けて大規模物件を取得したのですから、火に油を注ぐような状況となることが心配されます。

なぜ、契約を締結しないことが問題かというと、今現在ある契約は、アレフが私が脱会する前に結んだ2000年、2005年の契約であって、それは、同支援機構が出来る前に賠償業務を担当していた、オウム真理教の破産管財人と結んだ契約であるところ、昨年に破産管財人が賠償業務を同支援機構に引き継いだ後は、同支援機構と今後の賠償支払いの契約を結ぶ必要があるからです。
しかも、2000年、2005年の契約は、全額の賠償を義務づけているものの、支払時期については、最初の10億円弱を定めているだけですから、残りの賠償を時期をもって義務づけていないのです。よって、被害者の方から見ると、全額の賠償を避けるために、新たな契約(実質上の契約の更新)を避けようとしているのではないかと疑われています。

もう一つ問題があって、それは、被害者賠償を進める弁護士の方々が、オウムに対する一般債権者に対して、事件の被害者・遺族の賠償・救済を優先させるために、その債権を放棄するように依頼・説得してきたにもかかわらず、その債権放棄が、法律上、被害者側とアレフが、正式な賠償契約を結ばない限りは無効となるという事実があります。
ここで、一般債権者とは、オウムとの商取引で未払い金のある業者や、オウムの一連の重大事件ではない民事問題での賠償金の未払いのある人達のことです。彼らが債権放棄しても、賠償契約が正式に締結されていないと、被害者賠償に使われる法的な保証がありません。

そして、今までになく大規模なアレフの施設ができる足立の地域住民の方にとっては、寝耳に水の大きな問題となることは間違いありません。既に、区長を初めとする自治体、地域住民、さらには右翼の反対活動が始まっているとも聞きます。

さて、この問題について、余り一般の方が気づかない点をお伝えしておきたいと思います。

まず、そもそも、私とひかりの輪を魔境と考えて否定しているアレフは、私がいる南烏山の物件は、宗教的に望ましくない場所(魔境の場所)と考え、私が脱会する前でさえ、他の場所に物件を探して、南烏山から出て行こうとする動きがあったことです。
これについて、もう少し具体的な経緯を説明しますと、私が、最終的にアレフを脱会して、ひかりの輪を立ち上げる流れに入った起点となったのは、2002年前後から自分に麻原の時代のものとは違った、新しい宗教観・宗教体験が芽生えたからです(ただし、本格的な麻原脱却は、2006~7年にかけて脱会した時であり、2002~3年前後はまだ相当に依存が残った状態でしたが)。
そして、その体験の一部は南烏山で得たものであり、かつ、その体験上は、南烏山は望ましい場所だと解釈されました(かといって、南烏山が唯一絶対の場所で、他に適所があっても引っ越すべきではないとなるような類の体験や話しではありませんので誤解されませんように)。
そのため、南烏山は、アレフの人達にとっては、南烏山は、麻原の教えとは違った考えを私が持ち始め、その活動の足場となった、聖地とは逆の、魔境の場所ということになったのです。そして、実際に、ここ数年、彼らから見て、麻原・教団に帰依の乏しい、問題のある信者を、南烏山に回してくるという人事配置を取ったと思われる事例が多々ありました。

その一方、アレフにとっては、今回大規模施設を取得した足立区は、麻原が死刑囚として住む東京拘置所(小菅)に近いという意味で、宗教的に望ましい場所だということができます。実際、アレフの多くの施設は、拘置所に近い足立区や埼玉県に集中しています。
それから大きく外れているのは、南烏山の施設と、在家会員に対応する杉並の施設だけです。こうして、今回アレフが南烏山から足立に引っ越していくのは、ひかりの輪とアレフの宗教的な違いに基づく一面があるのです。
もちろん、宗教的な違いだけが原因なのではなく、自前の物件を取得して、現在の各地の賃貸物件の賃貸費用を節約するなどといった、経済的な理由が大きいのではとも言われおり、私もそれは確かだろうと思います。

さて、私の個人的な見解ですが、この引越は、足立の地域住民の方にとっては言うまでもありませんが、最終的には、アレフ信者にとっても、不利益になるのではないかと思います。まず、地域住民の不安を背景に、自治体が既に都市ガス供給に必要な工事を認めないなどの措置を取っていたり、右翼が反対活動をする気配があると聞きます。そうすると、なかなか快適な居住が出来る施設にはならないのではないでしょうか。

また、5月前後の報道によれば、公安調査庁は、アレフが、団体規制法に反して、その施設を公安調査庁に報告していないとして批判している問題があります。公安調査庁は、その施設の所有名義人である会社は、教団の関連会社であって、教団と一体と見たのだと思われます。
事実がこの通りならば違法ですが、ではなぜ報告しないかというというと、教団の資産であると認めてしまうと、賠償金支払いのために、差し押さえられることを懸念しているのではという見方があります。関連会社を所有名義人としたのも、差し押さえを避けるための資産隠し・偽装という見方です。
しかし、違法に報告しないままならば、公安調査庁は、団体規制法に基づき、その施設を団体活動のためには使用できなくする再発防止処分が課せられる恐れがあります。

この点について、アレフに昨年までいた元幹部に意見を聞くと、アレフは、当然、それを教団の所有物ではなく、会社の所有物であって、言い換えると、複数の信者個人が出資した結果の資産であると主張するだろうとのことです。ただし、多数の信者のお金を集めた会社で買えば、実質的に教団の資産であり、さもなければ、いくらでも資産隠しが出来るというのが、公安調査庁の見解でしょうが。
また、その元幹部によれば、仮に教団の資産と認定されたとしても、アレフは差し押さえされるとは思っていないだろうと言います。アレフとしては、契約を結ばない形であっても、一定の賠償をしておれば、被害者側の弁護士が、差し押さえできないと考えている、ということです(差し押さえをして、被害者側弁護士が、教団と全面対決をすれば、教団は任意の賠償は一切しなくなるから)。
とはいえ、足立施設が1億円相当の価値があって、一方、アレフの任意の賠償額が最近は額としては減り続けています。また、人は単にお金だけで動くものではなく、これまでの被害者側弁護士の方の感情に加えて、施設をなくして欲しいという足立の地域住民の方の感情を考えると、その思惑通りに行くのでしょうか。
また、再発防止処分については、この処分は、施設が全く使えなくなるのではなく、集会などの団体活動のためには使えなくても、個々人が居住するためには使用できます(できると解釈することができます)。そのため、最悪は住めれば、問題ないと考えているのかもしれません。ただし、出家修行者の大規模な集団居住自体が、団体独自の活動=団体活動と見なされる可能性もあるかもしれません。

最後に、アレフ信者が麻原のいる拘置所近くである足立に集結する状況は、当然、徐々に予想され始めている麻原の死刑の執行時期に微妙な影響を及ぼす可能性もあります。昨年、民主党の千葉元法相が死刑の執行を停止した際にも、アレフの教団施設を抱える地域住民の視点から、麻原の死刑執行を止めないように要請する動きがありました。だとすれば、麻原のいる足立にばかりアレフの施設が集中し、その地域住民との問題が悪化すれば、こういった動きがより強くなる可能性があると思います。

誤解されないようにお話しておきますが、私は、麻原の死刑執行は、現行法制下、当然のことであると考えています。また、ひかりの輪は、麻原信仰を脱却しているので、何の問題もありませんし、ひかりの輪が進めている、元・現アレフ信者の麻原信仰の脱却支援の活動は、よりスムーズになると思います。また、オウム問題が一定の転機を迎えるとしたら、その事件の首謀者である麻原の刑死であろうと思います。

その意味で、ひかりの輪にとっては、麻原刑死への世論圧力が高まることに不都合は何もありませんが、一方、アレフの人達が、住民や被害者遺族の利益を考えずに、自分達の利益だけを考えて、足立に引っ越すとしたならば、それが逆の目に出るのではないかと思うのです。

そして、より本質的なことを言えば、いつもお話している仏教的な教えから考えると、人々の利益というのは、互いに分かち合うか、互いに失うかというのが本質だと思います。自分と他人の幸福と不幸は食い違うようで、仏の智慧から見ると実際には一体であって、住民・被害者遺族には不利益だが、アレフにとっては利益があるということは、やはりないだろうと思います。

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