2010年の日記

苦しみは慈悲の源
(2010年10月29日)

(2010年10月29日の日記)

最近、様々な苦しみが慈悲の心を培う力になることを良く考えます。

それに関連する話しで、前にもしましたが、観音菩薩がいます。
慈悲の化身、慈悲から生まれたと言われますが、観音菩薩は
以下のように誕生しjたと言われています。

観音菩薩として生まれる前の生で、彼は、大変苦しい人生を送りました。
子供の時に両親と死に別れ、弟と共に売り飛ばされ、島での苦役を強要され、
ぼろぼろになって、そのまま死に至りました。死の直前に、自分達の悲惨な
人生を嘆く弟に対して、

「私達は今生、人としての様々な苦しみを味わった。
だから、来世生まれ変わったら、他の苦しみを取り除く人となろう」

と語りました。こうして生まれたのが観音菩薩と言われています。

この観音菩薩の誕生のエッセンスは、苦しみの経験が慈悲の心をもたらす
ということだと思います。

苦しみを経験してこそ、他の苦しみを理解することが出来る。
苦しみが、人にとって一番大切な慈悲の心の源になる。

また、世俗的な幸福は、多かれ少なかれ奪い合いの様相があって、
お金も、異性も、名誉も、自分が他に勝って、それらを得る喜びの裏には、
負けた他が、それらを失う苦しみがあり、逆に言えば、
自分が負ける苦しみの裏には、他人が得る喜びがある。

慈悲の心があれば、自分の苦しみは、自分が他から奪いすぎないで、
足るを知って生きるために、喜びととらえなおすことが出来る。
この意味でも、苦しみは、慈悲の心の源にすることができる。

今の日本、前よりも豊かさが減ったためか、将来への経済的な不安が増大しています。
しかし、世界・地球全体から見ると、やはり、特別に豊かで恵まれた国であって、
飢え死ぬ訳ではない。

また、最近は、勝ち組・負け組と言って、自分を負け組と考えて、酷く落ち込む人も多いが、
日本人を含めた先進国の人々は、世界の中で富を独占する存在で、しかも、日本は
長寿で安全な国だから、客観的に見て、勝ち組であることは間違いない。

その日本人がかかえる将来の不安とは、本質的に何を意味しているのか。
客観的には、贅沢や勝利に慣れすぎてしまった心の問題の側面がないか。
だとすれば、その程度の不安があったとしても、それは本当に悪いことか。
それとも、慈悲の心を培うよい機会・試練ではないのか?

仮にもし全く不安のない人生だったら、どんな人間になるのでしょう。
例えば、他の苦しみを理解できるようになるでしょうか
お金と名誉・勝利に満ち足りて、何の苦しみもない人生とはどんなものでしょう。

これについては、有名なフランス王妃マリーアントワネットの話を思い出します。
民衆がパンがなく飢えていた時に、「「パンがないなら、なぜケーキを食べないの」と言って、
民衆の怒りを買って、彼女は自らを滅ぼす結果となりました。
彼女の栄華は一時的だったが、その栄華が彼女を滅ぼす原因となった。

また、腹八分目に医者いらずと言うます。
食べ物も、それが過ぎれば、体には毒になるように、
お金や名誉やその他のものも、それが過ぎれば、
心の健康=慈悲には毒にならないか。
ならば、多少の不足・不安くらいは、本当に悪いことなのか。

こう考えると、楽にも苦にも感謝して生きる道があると思います。
今、与えられている幸福に感謝すると共に、
今、与えられていない苦しみに対しても、
それを慈悲の源と感謝して、全ての感謝する道。
楽にも苦にも感謝。一切に感謝。

そして、足るを知り、感謝の心がないならば、
絶えず、今得ていないものを未来に求めて生きることになる。
しかし、それは、未来に生きようとしているようなもので、
今現在の人生を楽しむことはできない。

今の楽にも苦にも感謝して、今、ここで、幸せになる。
今、ここの人生を感謝し、楽しむ。
そこには、際限のない貪りから離れた平安な心と、
奪い合いから離れた温かい慈悲の心が存在している。

そして、そのような分かち合いの心が生じると、
不思議にも、生きて行くに必要なものは与えられるもの。
それが大自然の摂理であり、神仏の守護・祝福として
信じられてきたものではないか。

仏教開祖の釈迦牟尼は、苦と楽のバランスを取る中道の教えを説きました。
自分を痛めつけ過ぎるような苦行(右道)を否定すると共に、
快楽を満たし過ぎる道(左道)を否定しました。
不苦不楽の中道の教え。
これも慈悲の教えと一体のものだと思います。

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