日記

20年目の独り立ち
(2007年03月02日)

3月2日

一時代前でも、オウム・アーレフでは、
個々人が脱会することはありました。
しかし、今回ほど、多くの信者の集団が、
脱会することはありませんでした。

しかも、元代表のすべての教材や、
その信仰システムを捨ててです。

ましてや、新しい宗教、思想を目指すことは考えられませんでした。
それは、教団が破綻しようと、考えられませんでした。

実際に、95年に、破防法の適用申請があった時にさえ、
それは全くなかった。

しかし、それを可能にする、様々な人の努力、
そして、何かの大きな力があります。

破棄されるのは、元代表の写真や教材に限りません。
マスコミを通じて、多くの人に知られた、
あの祭壇も、制服もなくなります。

独特の食事も、個々人の宗教名も、なくなります。
いわゆるヘッドギア(旧教団での呼称はPSI)も、
プルシャも、当然そうです。

全てがなくなって、みんなはどう感じているか。
たぶん、何か、すっきりした、
新鮮な気分になった人が多くいる、と思います。

執着や迷いによる闇が消えて、光が広がってきた、
といった感じです。

古い物を捨てることで、
新しい物が与えられる、ように感じます。

捨てることで、新しいものが入るための器ができるのかもしれません。
背水の陣で、新しいものを得ようとする、
強い決意が生まれるのかも知れません。

苦しみの裏に喜びがあり、捨てる神あれば拾う神あり、と感じます。

私自身も、マイトレーヤ正大師ではなく、
生まれた時の上祐史浩に戻ります。
といっても、私の場合は、
一般の方には、本名の方が知られていますが。

しかし、内部では、この20年の間、
本名で呼ばれることは皆無でした。

だから、大きな変化です。

オウムに入会したのは、1986年。
出家したのが1987年。
ちょうど、今年で、20年前です。

20年も、そして、元代表の逮捕後、12年も経ちました。

皆さんから見れば、恐らくは余りにも遅い、独り立ちだと思います。
悲惨な事件のことを考えると、余りに遅い、と思います。

しかし、それほどに、世界中を揺るがす、
宗教が抱える問題は深刻だ、と思います。

私は、この20年間、それをなめ尽くしました。
そして、子供が20年で成人するように、ようやく独り立ちです。

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