日記

聖地巡礼日記8 日光の自然信仰・神道信仰
(2007年07月23日)

日光の原初の信仰として、中禅寺湖の近くの男体山などを聖山とした山岳信仰と結びついた神道の信仰があ  ります。

これは、日本の各地に見られる形態ですが、男体山は、2400メートル以上の標高で、印象深い形をした山で、見るものを惹き付ける力があります。特に、天気の良い日には、非常に美しく見える山です。地元の人は、関東一の名山と呼んでいましたが、その気持ちも分かります。
 
男体山は、大国主命(または、おおなむちの命)と一体とされ、そして、同時に、神道の神と仏教の仏を一体と見る神仏習合の思想に沿って、千手観音と一体とされています。
















また、この山は、日本の生んだ伝統宗教である修験道(仏教と神道を融合させた山岳宗教で役小角が開祖)の修行場でもあります。また、近くの山々で、同じように、阿弥陀如来、馬頭観音と一体とされているものもあります。
















こういった日光の原初の信仰を守っているのが、日光東照宮の横にある、二荒山神社です。二荒山は、男体山のことであり、神社は大国主命を祀っていますが、二荒という言葉自体が、仏典が説く観音様の浄土であるポタラ→フタラに由来していることは前にも述べました。

















神社の名前が、神道ではなくて、仏典に由来するとは、面白いですね。土着の民俗宗教である神道と、外来の宗教である仏教を融合させる、という世界でもまれに見る宗教文化を有する日本の象徴のような神社です。















この神道と仏教の融合は本当のすごいことだと思います。神道は一説によるとユダヤ教の影響を受けている、という説もありますが、ユダヤ人には、ユダヤ教と仏教を融合させることなどは、なかなか出来そうにありません。

そして、私は、この立役者として、日本に仏教を導入し、「和を持って尊しとなす」と説いた聖徳太子をとても尊敬していますし、また、宗教の対立が問題となっている21世紀に、この日本の和の文化は、世界に誇りを持って発信することが出来る、偉大な文化ではないかと思います。

さて、二荒山神社は、東照宮の横にありますが、それは、男体山の麓の中禅寺湖の湖畔にある中宮司という神社と同体です。中宮司も、同じように、大国主命を祀っています。そして、男体山の山頂にも、奥宮という神社があり、この三つは一体となっています

















この中宮司には、男体山に登る登山道の入り口があり、それは、登山を修行とする、修験道に関係しています。私も一合目までは登ってみましたが、こうして、山岳信仰、神道、仏教、修験道と、多様な宗教が、ここでは融合しています。

















ちょっと個人的なことを言えば、私は、自分の夢・ヴィジョンに出てきたことから、大黒様(仏教では大黒天、神道では大国主命)が好きなので、大国主命や大黒天が祀られている神社には、特に関心があるのです。こうして、南北の位置関係だけでなく、色々な意味で、日光には、縁を感じます。

そう言えば、ひかりの輪の祭壇に飾っている観音菩薩の姿も、様々な姿形のある観音菩薩の中で、千手観音を用いており、これは、日光で信仰されている観音と同じですし、そもそも、ひかりの輪という団体名自体が、日光と共通していますが、これらは、決して意図したわけではなく、全て気づいたらそうなっていたものです。

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