日記

聖地巡礼日記11 日光最高の聖地、瀧尾神社
(2007年07月30日)

さて、今回は、「日光」の聖地巡礼日記の最終回です。
今日は、瀧尾神社をご紹介します。

瀧尾神社は、ちょうど日光東照宮の裏山にある、といった位置関係にありますが、東照宮が出来るまでは、  長年、ここが日光山の信仰の中心でした。
そして、重要なことは、ここが、日光最大の聖地と言われていることです。
私は、6月に初めて行ってみましたが、やはり素晴らしいところでした。

地理的には、東照宮や二荒山神社などから、歩いて30分くらいなのですが、この神社の周りは、一面が森林で、全くの自然の中となります。賑やかな東照宮などの施設のあるところとは、全くの別世界です。

















入り口には、気持ちの良い小川が流れ、白糸の滝という小さな滝があって、そこで空海が修行した、という説があります。














すこし、階段を上って境内に行きますと、空海が女神が現れたのを見た、という場所があって、確かに、パワーのあるところでした。女神を見た場所には、三本の杉が立っており、そこが瀧尾神社の最も神聖な場所だそうですが、その杉の有様が非常に神聖に感じました。すくっと天に向かって伸びています。


































横には空き地があって、そこに座ってあたりを見ていると、何か神聖な、神秘的な感覚が沸いてきます。ひかりの輪の仲間と行ったときには、そこで、神仏に対する供物を捧げたり、音楽を奉納したりしました。














中には、あたりの空間に魅入られ、吸い込まれるようだった、という仲間もいましたが、ここは、静かにたたずんだり、瞑想したい場所です。

ともかく、賑やかな日光の裏に、このような寂静で神聖な聖地があるとは驚きでした。賑やかさと静けさ、世俗性と神秘性などを兼ね備え、日光とは、本当に色々な意味で整っている聖地だなと思いました。
















さて、この瀧尾神社の前の道を通って、森の中を下っていくと、30分弱で、二荒山神社や家光を祀る大猷院などの前に、すなわち、表の日光の寺社の前に着くとができます。この道は、森林の中の非常に気持ちよい道ですので、散策には最適です。
















また、この道の終点の先には、二荒山神社などと共に、天台宗の常行堂と法華堂という御堂、お寺があります。 天台宗開祖の最澄の有名な弟子ある円仁が日光に来訪して、常行三昧という修行を導入した場所として知られています。

















常行三昧とは、南無阿弥陀仏を唱えながら、御堂の廻廊をぐるぐると回る修行なのですが、これは、日本で初めて体系化された、真言を唱える修行です。浄土宗や浄土真宗の南無阿弥陀仏や、日蓮宗の南無妙法蓮華経の修行も、円仁の常行三昧よりも、ずっと後のことです。
















また、ここには、その修行のための神様として、観音菩薩の師とされる阿弥陀如来と、 守護尊としてマタラ神という神様がいますが、マタラ神は大黒天と同じである、と解釈されていて、ここでも大黒天が出てきました。

また、ここは、天台密教の秘儀である、一元の教えが説かれていた場所でもあるようですが、主に鎌倉・室町時代で、江戸時代以降はなくなってしまったそうで、その内容を多少調べると、ひかりの輪の思想と共通するものがあり、これも、日光とひかりの輪のシンクロ現象だな、と思いました。

今回をもって、日光シリーズはいったん終了です。次回は、7月16日・17日に行った、天川弁財天をご紹介します。

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