輪廻転生
輪廻転生
山口雅彦
はじめに
人は死んだらどうなるのでしょう?
灰になってすべては消え去って終わり、なのでしょうか?仏教をはじめとするインド思想においては、生まれ変わり、輪廻転生の思想を説いてきました。
さらに、昨今では、臨死体験や前世を記憶している子どもたちの報告や前世療法といったもので、今の人生だけでなく過去の人生や死んだ後の世界についての報告を科学的に検証しようという試みもなされてきました。
生れ変わりというテーマの本質からして、それが存在する、という完全な証拠が見つかった訳ではありませんが、容易には無視できないさまざまな事実があるために、国内外のアンケート調査などでも、「生まれ変わりはある」と考える人が非常に多くなってきており、昨今の日本のスピリチュアルブームの土台にもなっている、と思われます。
輪廻転生
第2章 輪廻転生は実証できるか?
第1章 輪廻転生の思想
山口雅彦
●六道輪廻
輪廻転生の思想は、仏教以前からインドにおいて存在していました。
仏教においても輪廻思想は説かれ、より明確に六道輪廻という形
で説かれました。
六道輪廻とは、私たち人間を含めたすべての生き物は六つの世界を生まれ変わり、死に変わりしているということです。六つの世界とは、地獄・餓鬼・畜生(動物)・人間・阿修羅・天と言われる世界です。
ですから、前の生においては、犬であったということもありえることになります。また、今の世で人間であるからといって、来世もまた人間として生まれ変わるという保障もありません。第2章 輪廻転生は実証できるか?
山口雅彦
1.臨死体験 ~死後の世界はあるか?~
臨死体験というのは、死に非常に近い状態、心臓が停止した、あるいは死を宣告された人が息を吹き返したり、瀕死の状態を抜け出したあとに、その時その人がした体験をいいます。
臨死体験が、死後の世界ひいては輪廻転生があることの実証の一躍をになうのは、肉体から離れた意識の存在とそれを含んだ「チベット死者の書」との類似性があげられます。
カルマの法則
カルマの法則(1)
山口雅彦
仏教を含めた古代インド哲学の中に、因果の法則、ないしは、カルマの法則というものがあります。カルマとは、業とも訳されますが、ここでは、この思想についてご説明したいと思います。
カルマの法則は、自分がなしたことが自分に返ってくる、と説く面がありますので、因果応報、自業自得などという言葉で、私たちの日常にも、用いられていることは、ご存じの通りです。
そして、全ての現象において、その原因があって、その結果がある、という思想ですから、因果の法則とも言われますが、これは、仏教の中心法則である、因縁=縁起の法、とつながる、重要な法則です。カルマの法則(2)
山口雅彦
カルマの法則の仕組み
ここで、整理してみますが、カルマの法則には二つの側面があります。
(1)「同じことを繰り返す」
(2)「為したことは返る」
という二つです。その仕組みはどうなっているのでしょうか?
今までの繰り返しになるところもありますが、改めて説明していきたいと思います。








