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共同体崩壊と現代社会 ~カルトのはいる隙~
(2008年04月03日)

 「news」のなかに、「コラム」というカテゴリーを設けました。ひかりの輪スタッフ(主に指導員)によるコラムを載せていきます。徒然なるままにいろんな人が書いていきますので、よろしくお願いします。

第一回目は、名古屋・福岡地区の支部活動と、心理学部門、行法部門を担当している山口雅彦です。



共同体崩壊と現代社会 ~カルトのはいる隙~


去年の5月ころになるが、「摂理」という韓国のカルト教団が話題?になっていた。日本にも三十数ヶ所の支部があり、千人ほどの信者がいるらしく、大学生など若者が多いらしい。

その勧誘の仕方は、自分たちの素性を隠し、全く違ったサークルとして新入生を勧誘して友達関係を作り、半年一年たってから信仰への勧誘をするという。

なんか、オウム・アーレフと似てるぞ。

 こういった団体が忍び込む隙間が社会にあるのだと思う。現代社会に欠如している部分を補うものがこれらの団体にはあるのだろう。

少し社会学的に言えば、共同体(地域共同体、家族共同体等、地縁、血縁でのつながり)が、自然と成立していた時代と違い、現代は共同体が崩壊して、多くの人が個々バラバラで疎外感を味わっている。

携帯メールがかなり普及しているが、バラバラ感を補うための一つの手段として使われているのだろう。
メールが盛んな理由は便利さもあるが、このよにう心理的には他とのつながりを求めてのものと推測できる。
しかし、かつて共同体が担っていた機能をメールでの結びつきが果たせるわけではない。それはきわめて希薄なつながりでしかない。

結びつきが希薄なバラバラ感だけでなく、地域社会や大家族の中で学ぶ人間関係や他の多くの子供たちと遊ぶ中で培われる社会性も、それらの共同体の崩壊によって学ばれることなく発達しにくくなっている。

社会性が発達していなくて人間関係の苦手な人たちが、人と人とのつながりを自然に持てる社会でなく、自分からうまく関係を結ばなければつながりが持てない社会で生きていくことはたいへんなことであろう。

 共同体は崩壊しても、それによって失ったものを補うものは生まれていない。

そういった隙間に「せつり」やオウムなど、カルトといわれる団体が入り込む隙間があるのではないだろうか。他とのつながりを求めているが不器用でそれが苦手な人たち、その人たちにとってカルトの勧誘は心惹かれるものになる。

これは、誰彼が悪いという単純な問題ではない。

地縁・血縁の結びつきが戦後、急速に弱くなっていき、さらに近年は会社での終身雇用という日本独特のある種、会社組織ではあるが共同体的機能も持ち合わせていた状態がなくなり、会社がその共同体的性格を弱めていて、さらに共同体崩壊に拍車がかかっている。

そんな中で、現代に生きる人たちはバラバラ感、疎外感を強めている。

その隙間に「カルト」は忍び込む。

もちろん、趣味仲間、サークル等で補っている部分はあるが、かつての共同体のもっていた機能を補うほどのものではない。

21世紀になって、様々な問題があるが日本社会をみるに、共同体の崩壊によって失ったものの影響は大きいと思う。

そこを解決する、システム、価値観、思想が必要だと痛切に感じる。

ひかりの輪の目指すものは、「そこ」を解決するものを提供できると私は思っている。

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