【大洗・鹿島・鋸山レポート3】鋸山・日本寺への登拝
その日の最後は、千葉県房総半島にある鋸山・日本寺を訪れました。ここは奈良時代に聖武天皇の詔勅と光明皇后のおことばを受けて、行基菩薩によって開かれたという関東最古の勅願で建てられたお寺です。
かつては大規模な寺院で、慈覚大師(円仁)や弘法大師も訪れて修行したといわれています。
入り口から少し登ると、まず最初は、大黒堂がありました。ここには弘法大師が彫られたと言い伝えられている大黒天が祀られています。ご本体は秘仏のため拝観できませんが、前立本尊が鎮座していました。
そして、日本一大きい、高さ31メートルの大仏(薬師瑠璃光如来)にお参りしました。鎌倉の大仏さまも東大寺の大仏さまよりも大きい大仏です。
大仏の手前、売店の横に、インド政府から平成元年に贈られたブッダガヤの聖菩提樹の分木が植えられていました。日本寺にはビルマ政府から仏舎利も贈呈されているそうです。
そこから、いよいよ山を登っていきます。登山道には、たくさんの羅漢像や観音菩薩像、不動明王像などの神仏の石仏が登山者を見守っています。
この羅漢像は「東海千五百羅漢」と呼ばれていますが、江戸時代、寺の曹洞第九世の発願により、上総の名工が門弟27名とともに、生涯をかけて、1553体もの石仏を刻み、この鋸山に安置したものだそうです。
その大規模さから、日本寺は、世界第一の羅漢道場として知られています。
明治維新の廃仏毀釈の中で破壊され、荒廃してきたため、残念ながらぼろぼろになった石仏もたくさんありましたが、最近は復興に向かっているのだそうです。
休み休みマイペースで登っていっても、1時間もかからず、頂上のすぐ手前にある、百尺観音が彫られている広場に到着しました。この観音さまは、約30メートルもの大きさで、岩に直接彫られて祀られています。
戦後、戦没者と交通事故の犠牲者の供養のために造られた観音像で、航海、航空、陸上交通の安全を守る本尊として崇められているそうです。
いよいよ頂上に到着すると、360度のパノラマが広がっていて、すばらしい展望です。ここから、東京湾や富士山、関東一円を見渡すことができます。心広がる気持ちになり、みなでくつろぎました。
天気のよい日にはちょうど海の西の方向に、富士山を望むことができるからでしょう、浅間神社がお祀りされていました。
展望台の一つには、世界救世教の記念碑が建てられていました。世界救世教のことを調べてみると、世界救世教は、昭和10年1月1日に立教された新宗教で、その創始者は岡田茂吉(1882-1955)でした。
岡田茂吉は、鋸山の山頂で、霊界においては、暗い夜の時代は終わり、明るい昼の時代に転換したこと(霊界における夜昼転換)を神秘体験により感得し、この夜から昼へと移る時代の転換はやがて人間の世界においても現れるはずであることを確信し、さらに強く自らの使命を果たすことを決意して、世界救世教を創始したといわれています。
少し先の方には、大変深い絶壁があり、恐る恐るその先まで近づいて楽しみました。
山頂でしばらくゆったりとすごした後、ゆっくりと山を降り、最後は、再び大仏さまにご挨拶し、真言、歌、踊りなどで、今回の巡礼の感謝を捧げました。こうして今回も無事、新年の聖地巡礼を終えることができました。
(大洗・鹿島・鋸山レポート終わり)






