聖地巡礼
ひかりの輪で訪れた各聖地のご紹介や、聖地巡礼修行をご紹介しています

2008年2月 天河・高野山

2月2日 天河の神秘的神事・鬼の宿へ

                                                                                        宗形真紀子

●天河・高野山へ

  2月2日~4日にかけて、天河と高野山へ巡礼の旅に行ってきました。



  今回の旅は、ひかりの輪のリーダー的な人たち十数人です。
  天河へ行く前に、みんなで31日から大阪道場に泊り込んで瞑想して、大阪から天川へ向かったので、(それと帰りも一泊したので)合計すると6日間の少し長めの旅となりました。

  なんともいえない感慨深い旅となりました。
  旧暦では節分が過ぎると新年が来、季節も春となるので、節目の旅ともなりました。

●鬼の宿(鬼迎えの神事)

   2月2日、上祐代表含め数人は、みんなより一日早く天河弁財天社の「鬼の宿」という神事へと向かいました。

  この神事は、古来より天河社独自に伝わる神秘的なもので、節分の宵の晩に、鬼を神として迎え入れるという神事です。

  山深い里に古来より伝わる神秘的神事として、20年くらい前にマイナーな本に紹介されていたのを読んで興味を持っていましたが、今回体験させていただくこととなりました。

  普通、節分のときの豆まきでは、「鬼は外~、福は内~」と言うのが一般的なので、「鬼は外」ではなく、「鬼をお迎えする」というのはまったく逆のことなので、そこがたいへん興味深いところです。
(天河社では翌日の節分の豆まきのときも「鬼は"内"~」と唱えます)

   天川社では、「鬼は豆をぶつけて邪気を払うもの」ではなく、「神であり先祖であり、お迎えするもの」なのです。

  それは、天河社社家が、役行者の供として祀られている前鬼・後鬼の子孫と言い伝えられていて、特に現宮司家には「大峯修験開祖の役小角に仕えた五鬼のうち、前鬼鬼童の子孫であり、節分の晩に鬼が泊まりにくる」という言い伝えがあることによります。

   また、天川にかつてあった、新年(節分)を迎える前夜、里宮を通して祖先の霊を迎えるという古い信仰の名残りともいわれる神仏習合の神事ということでした。

  神事は、最初に社殿で行われた後、松明を持った神職の方の先導で、神社近くの宮司宅へ移動するところから始まりました。

   闇の中松明が雪を照らし、かまくらの灯篭がところどころに灯されて、幻想的な雰囲気でのはじまりでした。

    神事の場所に着くと、大きな神棚のある部屋で、蝋燭だけの灯りの中、祝詞やお経や真言という神仏習合の唱和、玉串奉納などの祈願の神事が厳粛に行われました。

  そして、たいへん変わっていたのはその後でした。

  その場にお迎えする鬼さまのために、祭壇の前に布団が二つ敷かれ、おにぎりがそなえられ、その場で神官が鬼さまが使うための井戸水を汲みに行き、戻ると汲みたての聖水の入った桶がそのそばに置かれました。

  祭壇の蝋燭が消され屏風が立てられ、鬼さまをお迎えする準備が整ったところで神事は一段落しました。
  例年はその場の襖が閉められるのですが、今年は例年と違う民家で、構造の都合上、屏風が立てられただけだったので、中の様子をしばらく見ることができるようになっていました。

  神事は、朝方、その水の入った桶の中に石や砂などが入っていたら、鬼さまが訪れたしるしと見なして終わります。そして、滞りなく神事を修めることができたということで、宮司は新たな年も神事に仕えることを許され、節分祭も執り行われることになるそうです。

  驚いたのは、もし砂が入っていなかったら、神事を無事修めることができなかったということで、その宮司職を続けられなくなり、翌日の節分祭を執り行うことはできないそうなのです。 

  このような厳しい神事があるでしょうか。
  ほんとうに生きた祭りなのです。
  たいへん厳かで、緊張感にあふれる、不思議な、神秘的な神事でした。

  神事が終わると、その場は直会(なおらい)となって、村の方々手作りのおむすびや煮物、漬物などの村の幸とお神酒などが振舞われました。
  たいへんおいしくいただき、周りにいた人と語らい、うれしくなごやかな山里の夜となりました。

  この日のことを上祐代表が日記に書いていたので載せておきます。


2月2日 上祐代表日記

  天川に到着して、最初に感じたのは、その澄んだ空気とプラーナでした。

  その後、鬼神事の儀式に出席しましたが、いろいろと自分の内省が深まりました。

   また、儀式に使われる真言や、般若心経の唱和のリズムが心地よく感じられ、学ぶところが多くありました。

   瞑想していると、何と表現したらよいか、いきいきとした水の精のイメージと言えばいいか、そのようなヴィジョンが見えましたが、水の神の弁財天らしい体験でした。



   明日2月3日は、早朝から大阪にいるみんなと天河で合流することになっています。(つづく)

 

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