ネパール:金属、燃料の高騰ほか
また、金属だけでなく、燃料も高騰しており、物価が日本の3分の一から5分の一ほどのネパールで、ガソリンの価格が日本並みに跳ね上がっていました。ネパールには電車は走っておらず、移動は車やバイクになりますので、車の数が多く、型も古いため、排気ガスなどの大気汚染がひどいのですが、前回に比べて、カトマンドゥの街を走っている車が目に見えて減っているのに気がつきました。
空気が綺麗になっていたのは良かったのですが、ガソリンが買えず、車を使えないということですので、人々の生活は大変だろうと思いました。街の所々にガソリンや灯油を買うための長蛇の列ができており、これでは買えない人も出てくるのではないかと心配になりました。
また、電力も足りないようで、毎日8時間は停電がありました。ネパールでは水力発電が主な発電方法ですが、今年の冬は、雨がずっと降っておらず、それによって電力が完全に不足していました。これが毎日続くようでは、生活も本当に大変だろうと、実感しました。事前の情報から懐中電灯を持っていきましたが、幸いホテルは自家発電で対応しているため、懐中電灯は不要でした。しかし、チェックアウトからチェックインまでの時間帯はローソクを灯すなどしていましたし、万一に備えて各部屋にはローソクとマッチが備えられていました。また、水不足への対応からか、トイレの流水もボルトを絞って最小の水量にしてあり、ホテルといえどもエネルギー不足への対応をせざるを得ない状況だということが良くわかりました。
ネパールから見ると、日本は実に恵まれていますが、日本人が幸福で、ネパール人が不幸かといえば、必ずしもそうはいえないのではないかと思います。今の日本人は、心のよりどころを見失い、精神的に枯渇しているような気もします。それは宗教や哲学が欠落してしまっているのも、大きな影響があると思います。
ネパールでは、ヒンドゥー教と仏教が絶妙なバランスを保った状態で、渾然一体となっており、民衆にも溶け込んでいます。日本人は平気で無宗教だと言いますが、ネパールでは、皆信仰深く、外国人でも「あなたの信仰は何か?」とよく聞かれます。無宗教と言うなら、自分は人間ではないと言っているようなものです。特定の神や人物を奉る必要はありませんが、日本人は今一度宗教というものをしっかりと検討していく必要があると思いました。






