密教と法具
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密教的な修行について 上祐史浩代表

オウム真理教の密教教義の反省/グルイズム系の密教と非グルイズム系の密教について

    オウム真理教においては、その密教的な実践の中において、グルを仏陀の化身と見て、ある意味で絶対視する教えが強調されました。

  こういった教えは、一般に宗教研究者によって、グルイズム(訳すると、グル教)とか、ラマイズム(ラマ教)と呼ばれることがあります。

   確かに、グルイズムは、チベット密教やヨーガの修行体系の中にあるとはいえ、密教やヨーガの実践をしようとするならばグルを絶対視する必要があるのかというと、それは、決してそうではないと思います。

   また、グルを絶対視する必要がないだけではなく、身近にグルがいない人は、密教やヨーガの実践が全くできないのかというと、その実践する内容を含めて、実践する条件を慎重に判断するならば、そうではないと思います。

   例えば、日本の真言密教(弘法大師空海が始祖)などでは、師の重要性は説かれるものの、師を仏の化身として絶対視したり観想したりするとは聞いたことがありません。

    むしろ、真言宗の阿字観や月輪観などは、ひかりの輪と似て、密教のシンボルである神聖文字(種字)などの観想を行うものです。天台密教についても、状況は同様ではないかと思います。

   なお、弘法大師空海自身に対する信仰が広まったのは、彼の伝説的なカリスマ性自体に基づく、民衆レベルの自然発生的なものではないかと私は考えており、真言宗の修行実践が、彼を神と見ることを義務づけてはいないと思います。

   こうして、グルイズム型の密教と、非グルイズム型の密教がある、ということができるのではないでしょうか。


(9) 日本密教はレベルが低いとは一概に言えない

   ところで、オウム真理教においては、弘法大師空海の真言宗をはじめに、日本の密教はレベルが低いとされていました。

   オウム真理教の元教祖は、弘法大師空海は阿羅漢のレベルであって、仏陀・菩薩のレベルではなく、さらに、日本の密教の教えは中くらいのレベルまでしか伝えていない、とチベット密教のダライ・ラマ法王から聞いた、と主張していました。 

   しかし、この法王の話は、その真偽や真意をよく調べる必要があると思います。法王の話が、チベット密教が有する、いわゆる無上ヨーガタントラの教えがインドの後期密教に分類される一方、日本には中期密教までしか普及しなかった、という事実に基づいた単純な話であれば、それは、本質的なステージの優越の判断にはならないと思います。

   例えば、日本のチベット密教研究の第一人者であり、無上ヨーガタントラの中でも最高のレベルであるゾクチェンの修行に詳しい中沢新一氏によれば、弘法大師空海のステージはゾクチェンの境地に達していたという見解があります(参考文献:『空海 世界的思想としての密教』河出書房新社)。

   さらに同氏は、空海に限らず日本の霊性は奥深く、決してインドのそれに劣らないと強調している人です。

   また、この後期密教の中には、カーラチャクラ、へーヴァジラ、グヤサマジャなどの瞑想体系があり、オウムでも一部を取り入れていましたが、これには、チベット密教の歴史上、大きな問題となった左道タントラの実践が含まれています。

   一時期、チベット密教の僧がこれによって堕落したことを批判したのが、チベット密教最大の天才ツォンカパであり、日本でも、後期密教が普及しなかった一因として、この左道タントラに対する拒絶があったという史実もあります。

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