斎藤友希/長野支部長(長野・群馬・北陸地区担当)
私がオウム真理教に入信したのは、友人の誘いがきっかけでした。
それまでの私は、中学生のころから続けていた演劇に夢中で、高校を卒業してすぐに俳優養成所に通い、オウム真理教に出会った頃は小さな劇団に所属していました。
神秘的なことには関心はありましたが、宗教なんて争ってばかりで信じようという気にもなりませんでした。
ただ、生きることに息苦しさを感じ、心を開放させたいといつも思っていました。
そんなときに、友人にオウム真理教を教えられ、気がついたら入信していたのです。
きっと人間の秘められた力といったものに引かれたのでしょう。
宗教にかかわることで、自分の人生が大きく変化してしまうような、漠然とした不安のなかで、カルマの法則や功徳のことなどを勉強していくうちに、仏教というものに興味を持つようになりました。
確かに、カルマの法則を知ったことで、会社での理不尽な対応などに対して、冷静に受け止めることができるようになりました。私にとって、カルマの法則に出会えたことは大きな利益でした。それまで、わけもわからず苦しいと思っていたことの原因が、それなりに理解できるようになり、わけのわからない苦しみから少しずつ解放されていきました。
アーレフにいた頃の私は、他人は他人、自分は自分、他人が何をしていようと干渉する気もないし、干渉されることも避けていました。
95年の事件が起きたときも、そんな感じでした。
事件は教団がしたことだと認識はしていましたが、自分とは関係のない人たちのしたことだと考えていました。
今から思えば、とても無責任な人間だったと思います。
そんな人間だから、いつも自分の殻に閉じこもって、自分の世界だけで修行をして満足していました。でも心はどこか窮屈で、葛藤していました。
ひかりの輪になってから、少しずつ心の広がりや解放を感じ始めるようになりました。
これまでは「これは、こうでなくてはいけない」「こうあるべきだ」といった観念が強くて、「どうしてこの人はこうなの!」なかなか他人を許すことができませんでした。
いつしか、その怒りは自分自身に向けられるようになりました。
自分で自分が許せなくて、誰にも心が開けなくて、どんどん心が萎縮していきました。
心を開きたくても開けない。そんな葛藤が続きました。
◎修行
ひかりの輪になって、大乗仏教のさまざまな教えを学び、一元の思想に触れ、さまざまな瞑想法を実践しながらすばらしい体験もさせて頂きました。
釈迦牟尼の、縁起の法や無色瞑想、宇宙意識や一元思想について勉強していくうちに、普段認識している自分とは別の、とても静かで安定した自分の存在に少しずつ気づき始めました。
そして、すべては心の現れという法則の通りに、今の状況は自分の心が作り出しているに過ぎず、この世の出来事は、役者が舞台で演じているように、ただ今生での役割を演じているに過ぎないんだということ、そしてこの身体が幻のような不確かなものなんだと実感するようになりました。
そう思えた時から、生きることがとても楽になったような気がします。
さまざまなとらわれから解放されたような、そんな清々しさとでもいったらいいのでしょうか。
それから、いろいろな聖地での修行では、自然との一体感や古の聖者方の慈悲に触れて、自分が一人ではなく、すべての存在と一緒に何か大きなものに包まれているような安心感を感じることができました。周りの人に対する感謝の気持ち、そして、何よりも心が解放されて、とても自由になりました。
もちろん、感情が動くこともありますが、その感情にいつまでもとらわれることがなくなりました。周りの出来事に対するこだわりが少なくなり、心が安定していることが多くなりました。
最近では、セルフエンパワーメントの瞑想をしている時に、弥勒菩薩の奥に広がる、深くて広い心を感じました。その時の心は、とても明るくて、軽くて、安心感と、安らぎ、幸福感に満たされていました。全てが解け合って、とても安定したそんな感覚です。きっと、本当に一元の意識とか宇宙意識というものを理解することができたら、いつもそんな気持でいられるのかもしれません。
◎インド占星術
また道場では、インド占星術を使っていろいろな方の悩み相談などもさせていただいています。
この世に生を受けたときに、天空に繰り広げられる星たちのマンダラ。そこに表されるその人のカルマ。インド占星術を勉強していると、幸福とは何か、苦しみとは何かが見えてきます。
インド占星術は心をとても大切にします。心を成長させるための道具といってもいいかもしれません。
辛い時、不安な時にインド占星術は、星の巡りあわせをみることで未来に希望を与え、出生図で自分の奥深くに眠っている感情を知ることで、心を成長させていく手助けをしてくれます。
現在の天空からの影響や、運勢の変わり目をみながら、人生をよりよく生きるための心の指針など、どうしたら本当の幸福に向かえるのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。
◎奉仕活動
日頃の奉仕活動をしていて、私が一番嬉しく感じる時は、人の心が変わった時です。
人と話をしていると、相手の心の動きが何となく分かる時があります。悩んでいて辛い気持、そんな気持を自分の中にも見つけると、相手の気持ちが自分のことのように感じるようになります。いろいろとお話をしているうちに、相手の気持が楽になると、その人がぱっと輝いて、自分もふっと力が抜けたようになりとても嬉しくなります。それで全てが解決したわけではありませんが、そんな小さな喜びが嬉しくて、毎日いろんな人とお話をさせて頂いています。
これからも、たくさんの人と出会って、たくさんの人と苦しみや喜びを分かち合いたいと思っています。自分も社会の一員であること、そして団体の一員であることの責任をかみしめながら。
◎オウムの総括
斎藤友希個人の、オウムの総括文書は、
オウムの教訓サイト
『オウム・アーレフの総括と今後の抱負』でご覧いただけます。
◎経歴
1963年生まれ
1993年オウム(現アーレフ)に入会
1996年オウムに出家
2001年以来、支部活動担当
2007年アーレフを脱会して、ひかりの輪へ
担当:長野(小諸)支部(長野・群馬・北陸地区)
電話番号 0267-22-9701
メールアドレスnagano@hikarinowa.net






