初めての方へ
初めての方は、まずは、こちらのページをご覧ください。「ひかりの輪」とは何かご紹介しています。

■ひかりの輪とは

  • ひかりの輪とは――東西の思想哲学の学習教室:物心両面の幸福のために

                                                                    2013年12月 代表 上祐史浩

    ◎ひかりの輪:東西の思想哲学の学習教室:物心両面の幸福のために

      ひかりの輪は、物心両面の幸福のために、仏教などの東洋哲学や心理学を含め、東西の思想哲学を学習して実践する教室です。

      その教室の学習の中で、仏教、神道、修験道、仙道、ヨガ・ヒンズー、聖書系の宗教の思想哲学の学習は行っていますが、特定の教祖・神・教義を絶対視することはなく、宗教ではありません。

      また、学習の対象には、物心両面の幸福に役立つと思われる、心理学、西洋哲学、自然科学が含まれています。

    ◎ひかりの輪の目的

      ひかりの輪の目的は、心と体、物心両面の幸福のための様々な智恵・思想を学び、新たに創造し、それを普及させていくことです。

      それは、物の豊かさに限らず、心の幸福・豊かさ・解放・悟り、真の自己実現・人生の目標の達成、さらには、21世紀の社会全体の幸福を含みます。

      今現在の社会を見ると、様々な意味で行き詰まり、一種の限界に来ている面があると思います。

      昔に比べて物は豊かになり、技術は進んだにもかかわらず、バブル経済の崩壊、厳しさを増す経済競争・労働環境の中で、お金や名誉を中心とした従来の幸福観・価値観が揺らぎ、多くの人が、日常生活の中で、様々なストレスを抱え、精神病や自殺も多くなり、心の幸福・充実感や、生きる目的・目標・価値を見失っているように思えます。

      社会全体を見ても、少子高齢化・人口減少・財政赤字、近隣の諸外国との経済・外交・領土・安全保障問題での摩擦・緊張、原発・温暖化などの環境・エネルギー問題などを抱え、将来に対する様々な不安を抱える人が多くなりました。

      個々人の生きる目的・目標と同様に、国家としても、今後日本は、どういった国を目指すのかも不明確なようです。

      こうした時代には、「真の幸福とは何か」、「人はいかに生きるべきか」、「21世紀の社会はどうあるべきか」を改めて考えることが必要だと思います。

      そのためには、これまでの人類の思想・哲学・宗教を学んで上で、それを土台として、21世紀のための「新しい幸福の思想」を創造していく必要があると思います。

      そして、それは、従来の宗教や思想哲学が抱える問題・弊害・限界を抜本的に乗り越えたものとなるだろうし、そうでなければならないと考えています。

      こうして、ひかりの輪は、21世紀のための「新しい智恵の学びの場・創造の場」です。

    ◎ひかりの輪の従来の思想・哲学・宗教に対する姿勢

      ひかりの輪では、私を含めたメンバーの過去数十年の体験の反省や成果に基づいて、古今東西のさまざまな思想・哲学・宗教・精神科学・医学などを土台として、「古きを温め新しきを知る」精神で学びつつも、非合理的なもの、妄信・迷信・狂信にあたるものは、努めて排除しています。

      宗教に関して言えば、「神」などの崇拝対象は、その神聖な意識を引き出すシンボルであり、それ自体が唯一絶対ではないと考えています。

      貴方に必要でなければ、持つ必要はないし、貴方に有益であれば、貴方に合ったものを尊重すればよく、人それぞれで良いと考えています。

      これは、宗教を信じる自由も信じない自由も認め、宗教間の対立を越えて融和をもたらす新たな思想でもあります。

      そのため、教室の中でも、皆さんに、日本人に合うと思われる仏像・仏画や、自然のシンボルを紹介することがありますが、それも何ら強制ではありません。

      嫌でなければ、試していただいたり、気軽に楽しんでもらえればいいものです。

      言い換えれば、ひかりの輪の学習・実践は、当然「信じれば救われる」というものではなく、皆さんがご自身でよく考えながら学び、納得したものを取捨選択していただくものです。

      そして、ひかりの輪の指導員も、代表である私を含め、普通の意味の教室の先生ではあっても、不完全な人間の一人です。

  • 妄信を超えた智恵――ひかりの輪は「智恵」の再発見を目指す

      今のほとんどの宗教は、自分たちの信奉する、特定の神や、神の化身とする人物(教祖)を唯一絶対視し、それ以外のものを否定・排除します。よって、それを信じない人たち(外部社会)は自分の下に置き、他の宗教はしばしば対立の対象となります。そして、カルト宗教の場合は、社会全体が対立の対象となります。

       そして、「入信しなければ、救われない、幸福にならない、悟れない」と説き、また、「脱会すれば、不幸になる、地獄に堕ちる」といった恐怖や不安を煽ります。逆に、具体的・客観的な根拠無く、「入信すれば、絶対者に近づき、一般の人より上の存在になり、救われる、幸福になる」と主張します。こうして、客観的に見れば、被害妄想や誇大妄想に導くのです。

       私たちは、こういった妄想や恐怖は、本当の意味で、人の精神を解放するものではないと考えます。逆に、自分たちを絶対視して、傲慢・盲信に陥ったり、他を極端に否定・攻撃したり、脱会を極端に恐れたりなど、結果として、「自分のことばかりを考える人格」に陥りかねないと思います。

       しかし、本来の古き良き宗教の中には、こうした妄想や恐怖を中心とした「妄信」ではなく、人の心を落ち着いた大きな温かいものにする「智恵」がありました。

       例えば、お釈迦様は、「自分のことばかりを考えるが故に逆に苦しむ」と説き、それを和らげる無我の教えや、万人・万物を愛する慈悲の教えを説きました。そして、「自分を崇めよ」とは言わず、「自分の教えを、先ずは疑うくらいによく吟味し、納得して修習しなさい」と説きました。

       ところが、その後、釈迦牟尼が神格化され、釈迦以外の仏がさまざまに現れ、特定の仏や経典を唯一絶対視する風潮が強まり、さらに、それが形骸化した形で現在に至っています。この結果、貴重な精神的な「智恵」は、現代人がとうてい理解できない、古代の外国の言語や奇妙な儀式・習慣の中に深く埋もれてわからなくなりました。

       そして、ひかりの輪が行っていることは、宗教の「妄信」や「形骸化」を越えて、人の心身の幸福に役立つ「智恵」について、現代の人々に合った形で、それを創造的に再発見することです。それは、理性に基づいて考えれば、納得できる合理的な思想や実践であって、妄信・迷信・狂信ではないものです。

       こうして、21世紀の社会のために、新しい智恵の学びの時代を切り開きたいのです。皆さんのご理解とご協力をお願いします。

  • 団体名「ひかりの輪」の由来

      「ひかりの輪」という団体名には、さまざまな由来があります。

       まず、上祐代表を中心としたひかりの輪のメンバーが、団体を発足させるきっかけとなったのは、日本のさまざまな聖地・自然の中での体験でした。その中で、重要な気づきがあった時などに、不思議と、空に、太陽の周りの虹の光の輪を見たのです。日暈ともいわれるとても美しい現象です。ここから、ひかりの輪という団体名が来ています。

       そして、「輪」という言葉は、輪のように、万物が平等で一体であるという思想・人間観・世界観を示しています。実は、聖徳太子の名高い「十七条憲法」でも、輪をたとえとして、「万人を平等に尊重すべき」と説かれています。

       さらに、この「輪」は、太子が説いた日本精神の根本である「和」にも通じます。万人・万物を平等に尊重する「輪の思想」から、万人・万物の調和・平和を願うものです。また、心理学者の研究では、輪は、世界の諸宗教や文化に共通する神聖なシンボルとも言われます。例えば、仏教の法輪、大乗仏教の曼荼羅、禅宗の円相、仏陀やキリストの輪状の後光、道教の円形の太極図、古代遺跡のストーンサークルなどです。

       そして、「ひかり」とは、物理的な光に限らず、智恵の光、精神的な光を意味します。光がなければ、物を見ることができませんが、どのようにしたら幸福になるかを知るために必要なのが、智恵の光です。仏教でも、物事を正しく理解できず、不幸になることを無明・無智と言い、これを越えるものが、仏陀・菩薩の智恵(智慧)の光とされます。

       こうして、「ひかりの輪」とは、万人万物が平等一体という智恵に基づいて、万人万物への尊重や愛を育むことを示し、その「智恵と愛の輪」の広がりを願った名前です。

       この名前を一つのシンボルとして、ひかりの輪は、21世紀において、個々人の智恵と慈悲が増大して、人と人の和合が進み、諸宗教諸民族の対立が解消され、宗教と科学が融合して人類の叡智が進化し、さらには、人類と大自然・地球との調和が深まることを願っています。

  • 団体のシンボルマーク

      これは、ひかりの輪の聖地巡礼に良く現れる、太陽の周りの虹のひかりの輪と、仏教で、仏陀と仏陀の教えの象徴とされる法輪(ダルマ・チァクラ)を重ね合わせたものです。

       青空のイメージを背景に、法輪の真ん中から、太陽を表すひかりが四方へと放射されています。「ひかりの輪」にぴったり合った、美しいマークとなりました。
    (2011年5月)



    ご注意--ひかりの輪と仏教の関係

       なお、ひかりの輪が、シンボルマークに仏教の象徴を使ったり、祭壇に釈迦牟尼を置いたりしているのは、釈迦牟尼・仏教を絶対としているからではありません。

       実際に、ひかりの輪は、日本の伝統文化に根付いている、聖地・自然の巡礼をするなど、自然信仰的なアプローチや、神道的なアプローチも尊重して、その学習に取り入れています。ただ、日本が基本的に仏教国で、文化的に仏教的なシンボルに馴染みが深いために、そうしているとご了解ください。また、今後は、仏教以外の日本的文化・シンボル、自然や神道的なものが、団体の要素として、増えていくとも思います。

       釈迦牟尼を置いた理由は、先ほど述べたように、釈迦牟尼自身は、「自分を崇拝するな、めいめいの自己をよりどころとせよ」と説き、個々人にあった教え(方便)を説いた人であり、その考え方が、新団体の理念・思想とよくマッチしていたことなどのためです。

     

■初めての方に――ひかりの輪の思想と活動

  • 【1】ひかりの輪の目的・組織・活動内容など

    ●ひかりの輪の中核の思想とは

    ひかりの輪は、個々人の心の幸福・解放・悟り、心身の健康、自己実現、さらには、経済・環境・エネルギー・安全保障といった問題を抱える社会の中で、国と国、人間と自然、科学と宗教の分裂を乗り越える、調和の思想を普及することを目指しています。

    そのための中核の思想は、「輪の思想」と言います。これを一言で言うならば、万物を(輪のように)平等一体をみる思想・世界観です。

    これは、ひかりの輪に限らず、よく調べれば、「和」とも一体不可分である日本の根本思想であり、人類共通の普遍的な道理だとも考えるものです。これについては後ほど説明します。

     

    ●ひかりの輪の団体構成

    ひかりの輪は、東京を本部とし、2013年12月の段階で、名古屋、大阪、福岡、千葉、仙台、長野、横浜など、全国8箇所に教室を設けています(※教室一覧)。また、札幌、岡山などで、定期的な勉強会を設けています。

    団体の本部と各支部の教室には、指導員が上祐代表を含めて8名おり、その補佐をする者を含め、皆さんの学習・実践のお手伝いをする専従スタッフが十数名おります。

    一般会員の皆さんは現在150名ほどですが、ひかりの輪は、入会しなくても、その活動の大半に参加し学ぶことができ、講話会などは、一般の方が、参加者の半数に及ぶ状態になっています。

    入会は、団体の活動を継続的に賛助するという意味があり、同時に一定の特典もありますが、詳しくは各支部教室にお問い合わせ下さい。

    ●ひかりの輪の活動の概要

    ひかりの輪の活動の内容としては、その全国の教室において

    ① 代表を初めとする指導員の講話・質疑応答や個人相談、
    ② ヨーガや気功、仏教的な儀礼や瞑想といった行法の学習・実践、
    ③ 団体オリジナルなものを含めた各種のヒーリング、
    ④ 年末年始・GW・お盆などの連休にセミナー

    を行ない、それに加えて、

    ⑤ 全国各地の聖地巡り

    を定期的に行っています。

    また、団体の施設ではなく、一般の施設での活動として、

    ① 一般の会議室などで行なう講話会・懇親会
    ② 一般の団体のお招きを受け、上祐代表などのトークショー・講演会

    を行なう場合もあります。

    また、このような学習のための教本・DVD・CDの教材や、仏教法具、各種のヒーリング物品を販売や、占星学の鑑定を行っています。

    ●ネットを智恵の学びの場とする試み

    また、団体は各種のHPを運営しており、団体の思想や教えに関する多くの記事や、講話や行法指導の動画が掲示されています。HPは、団体のメインサイト上祐代表のサイトなど各種運営されています。

    こうしたネットの教材が、一種の仮想教室を形成しており、それを「ネット教室、ネット道場」などと呼んでいます。団体の活動の予定は、前もって、このHPにも掲示されます。

    ●その他の活動(対外活動)

    ひかりの輪の「広報部」は、報道機関、地域社会、大学等の研究機関の皆さんに対応しており、代表らが、テレビや雑誌の取材に頻繁に応じ、関連サイトを運営しています(※「広報部サイト」「ひかりの輪から地域社会の皆様へ」ブログ)。

    また、「外部監査委員会」を設けており、団体の活動の監査を戴くとともに、後に述べる内観や修験道の特別研修を実施しています(※「外部監査委員会」「外部監査委員会のサイト」)。

    さらに、オウム真理教(現アレフ)の問題に関する総括や対策を行っており、「オウムの教訓」サイトや、「アレフ問題の告発と対策」ブログ等を運営し、ご相談窓口を開設しています。


  • 【2】「学び」と「神仏」に関する考え方

    ●最初から信じる必要はない

    さて、ひかりの輪にも、後に述べる「輪の思想」「輪の教え」「三仏の教え」などの思想・法則・教えと呼ばれるものがあります。

    しかし、皆さんは、これらを最初から信じる必要は全くありません。皆さんが、自分でよく考え、吟味して、納得したならば、それを受け入れればいいだけです。
    最初は疑うくらいによく吟味するとよいでしょう。

    そもそも、ひかりの輪の思想・教えは、人が理性によって、論理的・合理的に考えて、納得できるものを中心としています。

    諸宗教の思想の学習・研究に加え、心理学の学習の結果も反映されています。言い替えれば、だからこそ最初から信じてもらう必要がないのです。

    しっかりとよく考えれば、皆が、適切な結論に至ると思うからです。

    ●特定の人物・神を絶対視する必要はない

    そして、後から述べるように、特定の人物や神を合理的な根拠もなく唯一絶対視することはありません。

    上祐代表を初めとするひかりの輪の指導員は、ひかりの輪の思想・実践の先生・教師ではあっても、当然、信仰の対象ではなく不完全な人間の一人です。

    学ぶ時は、対象を絶対視せずに、自分でよく考えて、納得いくところを吸収し、そうでないところは、流してしまえばよいのです。

    また、これと同様に、特定の思想・教えを同じように絶対視することもありません。そうではなく、世界の普遍的な道理・原理を追求しています。

    ●いろいろな修行法・ツールも絶対視していない

    なお、ひかりの輪の中にも、論理的・科学的には、理由が解明されていないものの、体験的に広く価値があるとされている修行法・ツールを取り入れている部分はあります。

    その中には、ヨーガや気功の行法、仏教・密教の瞑想法、瞑想に役立つ聖音・音楽、お香、仏画・仏像・法具、聖地巡礼や、聖地の名水(ご神水・聖水)、一部の占星学、そして、先達とともに瞑想するヒーリングなどがあります。

    しかし、それらは絶対視する必要はなく、半信半疑でもよいし、「自分には合わない」と思えば、使わなければよいだけです。

    ●「内側の神仏」と「外側の神仏のシンボル」

    ひかりの輪では、神仏とその信仰のあり方について、新しい思想を提唱しています。

    まず、一人一人の中の神聖な意識があり、それを「内側の神仏」と考えます。そして、その神聖な意識を引き出す手段として、外側に「神仏のシンボル」があると考えます。

    この外側のシンボルは、仏教徒なら仏陀、キリスト教徒ならイエス・ヤハウェ、イスラム教ならマホメット・アラーといった、特定の人や神・仏などです。

    要点は、この外側のものは、一人一人の「内側の神仏」を引き出す「シンボル」ではあっても、それ自体は唯一絶対のものではなく、人に応じて、さまざまな「シンボル」があってよく、全くシンボルを持たなくても、また同じようによいということです。

    この思想は、人の中の神聖な意識(「内側の神仏」)を重視し、従来の宗教が崇拝対象とした外側の存在を「絶対視せず」に、しかし「軽視もしない」で、「神仏のシンボル」として「内側の神仏」を引き出す手段と位置づけています。

    そして、両者の合体が、神聖な意識を引き出す=内側の神仏が目覚めるとするのです。

    ●シンボルは人によって違ってよいし、なくてもよい

    そして、外側のシンボルは、人によって違ってよいと考えます。

    自分に縁があると感じる(自分の意識を高めてくる)外側のシンボルは、人によって違ったり、確たるシンボルがない人もいたりするのも自然なことです。

    だからこそ、さまざまな宗教があって、人類が一つの宗教の下には統一されないのです。ある人は、仏陀、ある人は、イエス、ある人はマホメットでよく、ある人は、何かの仏像・仏画、ある人は、何かの大自然でもよく、ある人は、確たるシンボルがなくてもよいのです。

    ●シンボルは、宗教間の対立を越える思想では?

    こうして、ひかりの輪は、何か一つの特定の神仏、ないしは神仏の化身とされる特定の人物を信仰することを義務づける「宗教」というものとは異なります。

    外側の人や物を絶対視するグルイズムや偶像崇拝などの従来の宗教でもありません。

    そして、この考え方が、宗教界に広まるならば、異なるシンボルを持つ宗教間の対立を解消できるのではと考えています。

    独善的・排他的な傾向のある従来の「宗教」ではなく、21世紀の新しい時代に合わせ、多様性を認める智恵の思想ではないでしょうか。

  • 【3】ひかりの輪の「輪の思想」

    ●輪の思想:万人万物が平等で一体

    ひかりの輪の中核の思想は、「輪の思想」です。

    それは、「輪」という言葉が象徴するように、「万人・万物が、輪のように一体であり、等しく尊い」とする世界観です。万物平等一体の思想です。

    では、この思想の意味合いを説明する準備として、まず、現在の社会の問題・苦しみの分析をしておきましょう。

    ●現代社会:拡大と競争の幸福観の行き詰まり

    現代は、「今より、もっと」、「他人よりも、もっと」と、財物や名誉・地位を求め、幸福になるという考え方が主流です。

    財物や名誉・地位に恵まれることが幸福で、そうでない者は不幸として、自分と他人の区別し、勝ち組・負け組などに、人を二分化することになります。お金と勝利、拡大と競争を重視した経済競争社会です。

    しかし、その現代社会は、行き詰まりの様相を示しています。

    バブル崩壊の後の長い経済停滞、日本に限らず、欧米にも広がる財政赤字・景気低迷、失業者、自殺者、鬱病を含めた精神疾患の増大など。

    多くの人が、果てしない拡大と競争を求める資本主義が、人を本当に幸福にするのかを疑い始めています。

    ●行き詰まりの根本的な原因は何か

    それは、なぜでしょうか。その理由を仏教開祖の釈迦牟尼は予見していました。

    まず、「今より、もっと」、「他人よりも、もっと」と求めても、欲求には際限がないために、満ち足りることはありません。

    例えば、統計的な調査には、日本ぐらいの所得水準に到達すると、所得が増大しても、人が感じる幸福感は必ずしも増えないとするデータもあります。

    もはや日本人は、お金では幸福が買えない状態に達したのかもしれません。

    一方、得られない場合は、苦しみますし、いったん得てしまうと、以前は必要なかったものさえ、それを失うと苦しみが生じます。そして、そのように皆が求め合う中では、当然、他との奪い合いが生じ、恨み・辛み・妬みの苦しみが生じます。

    例えば、自殺は、統計が始まった1890年以来、2000年代の今現在が、最も多くなっています。今は、バブルの崩壊後の問題があるとはいえ、途上国時代や敗戦直後よりも多いのです。年間3万人、未遂を含めると数十万人となっています。

    鬱病は、この10年で倍増し、数百万にのぼります。体の病気は、医療技術の進歩で、先進国は少なくなりましたが、心の病は途上国と違いがないとも言われます。

    物は豊かな社会の中で、心が病んでいます。
    無数の人が、日常生活に強いストレスを感じています。

    こうして、私達は、今までの拡大と競争一辺倒の幸福観の転換、ないしは、少なくとも、幸福観の多様化が必要な状態に来ているのではないでしょうか。

    ●ひかりの輪:「感謝と分かち合い」の幸福観

    そこで、ひかりの輪は、「新しい幸福観」を提唱しています。
    それは、「感謝と分かち合い」による幸福です。

    この感謝と分かち合いが深まると、落ち着いた、大きな、温かい心が生まれ、それによる幸福を感じることができます。
    さらには、心が静まることによって、直感力を含めた智恵が増大してきます。

    感謝と分かち合いによる幸福と比較すると、従来の「今より、もっと、他人より、もっと」とお金や勝利を求める幸福観は、不満と奪い合いに基づく幸福ということができます。

    それは、その裏側に、満ち足りない・求めても得られない・得たものを失う・奪い合うといった苦しみがあることは、前に述べました。

    感謝と分かち合いは、そういった苦しみがなく、落ち着いた満ち足りた状態をもたらすものです。仏教では、仏の慈悲の境地と言われるものです。

    そして、この新しい幸福感を得るための鍵となるのが、今までとは違った世界観=輪の思想なのです。

    ●苦楽・優劣・自他を極端に区別している

    その説明をする前に、従来の「不満と奪い合いの幸福観」は、どういった世界観を持つものでしょうか。

    ① それは、まず、財物や名誉地位といったものを喜びと考え、それが少ないことを苦しみと考えます。
    ② 次に、自分と他人を分け、自分だけに沢山の財物や名誉・地位を求めます。すなわち、自分と他人の幸福は別のもの、奪い合いと考えます。
    ③ そして、人を勝ち組・負け組、優れた者・劣った者を分け、皆が勝ち組を目指して競争します。しかし、実際に皆が勝ち組になれることはあり得ません。

    こうして、幸福と不幸(楽と苦)、優と劣(善と悪)、自と他(の幸福)というものを極端に分けているのです。これを二元論と呼ぶ場合があります。

    ●ひかりの輪の一元論:輪の思想

    これに対して、感謝と分かち合いの幸福感では、一見して別々に見える二つのもの、すなわち、楽と苦、優と劣、自と他といったものが、実際には全く別のものではなく、輪のように繋がっており、表裏一体の側面があるという思想に基づいています。これを一元論という場合があります。

    まず、苦と楽については、先ほども述べたように、楽の裏に苦しみがあります。
    そして、よく考えると、苦しみの裏にも恩恵があります。これが苦楽の輪です。

    また、優と劣については、どんな人にも欠点はあり、どんな人にも長所はあり、さらに言えば、長所の裏には短所、短所の裏には長所があります。

    例えば、勝ち組だと奢れば、慢心で失敗し、負け組の経験を活かせば、他の苦しみを理解する人間になる可能性もあります。これが優劣の輪です。

    さらに、自と他については、人は自分の力だけで生きているのではなく、多くの他者・万物に支えられて生きています。

    また、蜘蛛の糸が説くように、本当の幸福とは、自分だけが幸福になっても得られるものではなく、他の幸福と共に得られるものです。これが自と他の輪です。

    そして、これらの苦楽、優劣、自他の輪を含め、万人・万物・森羅万象についてしっかりと分析すると、「万物が一体であり、等しく尊い」という世界観が出てきます。これを「輪の思想」と呼んでいます。

    ●輪の思想は、日本の根本精神、世界共通のシンボル

    聖徳太子の十七条憲法に説かれた「和の思想」は、日本の精神・文化の中核・根本とされますが、この和の思想は、ひかりの輪の「輪の思想」と一体不可分なものです。

    具体的には、万人を平等一体とみる輪の思想は、縄文時代以来の日本の根本精神です。そして、それに基づいて、聖徳太子の和の思想が出来たと考えられます。

    さらに、心理学者の研究によると、世界の諸宗教・諸文化に共通するシンボルとして、輪・円があります。

    仏教の「法輪」、大乗仏教の曼荼羅、禅の円相、道教の太極図、古代遺跡の環状列石・ストーンサークルなどなどです。これらの詳細は、後に述べるように、このHPに掲示されている特別教本に書かれています。

    ●「輪の思想」は多面的な内容を含む

    なお、詳しく言えば、ひかりの輪では、「輪の思想」には、具体的には、三つの側面があるとしています。

    今お話ししたのは、その中で一番重要なものであり、仏教の三つの仏様の思想に因んだものなので、「三仏の輪の法則」ないし、「三仏の一元法則」と言います。

    これに加え、「三乗の輪の法則(三乗の一元法則)」、「三性の輪の法則(三性の一元法則」といった教えがありますが、ここでは説明を省略します。

    また、先ほど行った「三仏の輪の法則」の説明もごく概略的なもので、実際には、もっと深み、広がりのある法則です。これらの法則の詳細に、ご関心があれば、このHPの「思想と教え」のコーナーに掲示されている「特別教本」をぜひご参照ください。

  • 【4】「感謝・尊重・愛の教え(三仏の教え)」とは

    ●感謝と尊重と愛の重要性

    前に述べた通り、輪の思想に基づいて、ひかりの輪では、感謝・尊重・愛の三つの心を深める実践が、心の幸福にとって、非常に重要だと考えています。

    先ほどは、「感謝と分かち合いによる幸福」と言いましたが、それを完全に表現すると、「感謝と尊重と愛」の三つです。

    この教えは深いのですが、その一端を説明すると、まず、「感謝」の重要性は、果てしなく欲求すると、さまざまな苦しみが生じるので、努めて、今ある恵みなどに気づいて「感謝」することが、心を幸福・豊かにする上で非常に重要です。

    次に、「尊重」ですが、人と人を優劣で二分化すると、慢心や卑屈・妬みといった問題・苦しみが生じるので、自と他の万人・万物を平等に尊重することが重要です。

    最後に、「愛」については、ここでの「愛」には、多少特別な意味があります。

    それは、自と他(の幸福)が別々のものだと考えると、自己中心的になって不幸になるので、自と他が繋がっている、一体であると気づいて、万人・万物を愛することです。

    すなわち、他者と自分が一体だと見て愛する、自と他を一体として愛することです。

    ●三仏の教え

    ひかりの輪では、この感謝・尊重・愛の三つの教えを「三仏の教え」と呼んでいます。

    三仏とは、「釈迦牟尼」、「観音菩薩」、「弥勒菩薩」といった有名の三つの仏さまのことです。

    感謝が、釈迦牟尼の教え、尊重が、観音菩薩の教え、愛が、弥勒菩薩の教えとしています。

    そして、この感謝・尊重・愛の教えを突き詰めて考えていくと、最終的に、「万物に感謝する」、「万物を尊重する」、「万物を愛する」という考え方が、真の幸福をもたらすことがわかります。

    これは、直ちにはわかりにくいと思いますが、それはわかりにくくて当然ですから、心配しないでください。

    というのは、これは、心の完成者である仏陀の境地の状態を表しているからです。しかし、よく考えていくと、この考え方・教えの正しさと重要性がわかります。

    しかし。その詳細は、ここでは書ききれませんから、ご関心があれば、HPに掲示している特別教本をご覧ください。ないしは、ひかりの輪の各支部道場の指導員にお尋ねください。

    そして、前にも述べましたが、最初からこれらを信じる必要は全くありません。

    いえ、最初から信じてはいけません。

    皆さんが、自分でよく考えて、むしろ疑問を持って、よく考え、納得したならば、受け入れればいいだけです。

    ●三仏心経

    そして、この考え方をスムーズに身につけるために、ひかりの輪では、一つの工夫をしました。

    それは、この考え方をわかりやすい言葉で現したごく短いお経を作って、それを唱えることで、身につけやすくしたのです。

    それを「三仏心経(さんふつしんぎょう)」と呼んでいます。

    この三仏心経とは、「三仏の教えの中心の教え」といった意味です。この名前は、仏教の有名な経典である般若心経(般若経の中心の教えという意味)に習ったものです。それは、ごく簡単なお経で、次の通りです。

    「万物恩恵、万物感謝
    万物仏、万物尊重
    万物一体、万物愛す」

    その意味も読んで字の如くで、

    「万物を恩恵と見て、万物に感謝する
    万物を仏の現れと見て、万物を尊重する
    万物を一体と見て、万物を愛する」

    そして、この三仏心経の詳しい意味合い、そして、唱えるときのやり方、さらには、
    唱えながら行なう瞑想の仕方などについては、やはり特別教本を見てください。

    ●ひかりの輪は、仏教信仰を義務づけていない

    なお、ここで、「三仏」とか、「三仏心経」、「般若心経」といった仏教の用語が出てきましたが、ひかりの輪は、仏教的な思想を取り入れてはいますが、仏陀を信じないといけない団体ではありません。

    単に日本が仏教国であり、仏教文化が浸透しているので、教えのネーミングに、仏教的な表現を用いている場合が少なくないだけです。

    ひかりの輪の教え自体は、貴方に、仏陀・仏教への信仰があろうとなかろうと、その効果に全く違いはありません。

    理性によって合理的に考えて、教えが正しいと納得できたら、それを日常の生活に活かしたり、修習したりすることで体得していただければよいのです。

     

  • 【5】「心を変える四つの修行」

    どのような心の持ち方が望ましいかはわかっても、心は、自分の意志で自由に変えることができないのが問題です。

    仏教やヨーガは、その発祥以来、この問題に取り組んできました。

    そもそも、「ヨーガ」という言葉の元の意味が、体操ではなく、(否定的な)心の働きを止滅することを意味するくらいです。最近では、心理学の心理療法もそうかもしれません。

    そこで、ひかりの輪では、心をよい方向に変えていくために、四つの訓練・修行があるとしています。

    それは、心を直接的に変えることができなくても、心が連動しているものを変えることで、結果として心を変えるのです。

    ●ものの考え方(教学)

    第一に、ものの考え方です。

    考え方は絶えず、心の状態と連動しています。
    前向きな考え方をすれば、心は明るくなり、後ろ向きな考え方をすれば、暗くなります。

    よって、どのような考え方が、心を明るくするのかを学び、それをなるべく訓練=修習することが重要です。

    宗教的な言葉を使えば、これは「教学」ということになります。

    なお、この際も、主体性・自立心を持って学ぶことが大切です。

    どんな考え方、教えに関しても、自分でよく吟味し、納得した上で、実践してください。

    「誰かが言っているから、やろう」というのではなく、自分で納得する必要があります。

    教学には、

    ① 単に学んだだけの知識の段階、
    ② 論理的に十分に理解できた段階(推理智)
    ③ 教えを体得・体感した状態(直感智)の段階

    があります。

    ③の体得の前には、十分な理解が必要です。

    ●日頃の言動(功徳)

    第二に、日頃の言動です。

    日頃の言動も、心の状態と連動しています。

    ですから、考え方が正しくなっても、言動が正されなければ、心は十分には変わりません。

    よって、例えば、「感謝・尊重・愛」といった三仏の教えを学んだならば、日常生活において、それに基づいた言動をするように、自分なりに努めることが重要です。

    また、各宗教が説く戒律の中には、心が悪い方向に向かわず、良い方向に向くように、日々の言動の基本を規定したものがあります。

    各宗教で戒律は異なり、解釈も人によって異なりますが、共通する戒律には、人の心・体・人間関係・環境を良い方向に導くものが少なくなく、ひかりの輪では、不要な殺生をしない、盗みをしない、邪淫をしないといった、仏教の十戒などを参考にしています。

    こうした戒律を全て、盲信する必要はありませんが、自分なりに、その意味合い・重要性が理解できたならば、なるべく実践した方がよいでしょう。

    なお、こうして、日々の生活で、良い心や言動を積み重ねることを、仏教で「功徳」を積むと言います。

    ●身体を整える(行法)

    第三に、人の身体は、心と密接に連動しています。

    正確に言えば、体には目に見えないエネルギーの流れ=「気」があり、それが「気持ち」と連動しています。

    「気」は、肉体とも連動し、「気」に問題がある場所が、「病気」になるとされます。

    こうして、心と気と体に繋がりがあるので、逆に、体を整えて、気の流れ、心を整えることができます。

    これを実践するのが、「行法」と呼ばれているものです。

    例えば、ヨーガの体操や呼吸法や仙道の気功は、体の側面から、心を整えます。

    さまざまなものがありますが、ひかりの輪では、研究の結果として、「数種類のタイプのヨーガ行法」と、「流体循環気功」を提供しており、詳細がHPの「ヨーガ・気功」の部分に、掲示されています。

    行法は多種多様で、他にも、

    ① 心身に良い影響がある座法を組む、
    ② 心身を浄化する言葉(真言、マントラ)を唱える、
    ③ 心身に良いイメージ・観想をする(例えば神仏の姿形など)

    といったものがあり、これらを組み合わせた瞑想行法があります。

    また、瞑想状態をさらに改善するために、五感から良い刺激を取り入れることが有効です。

    そのためには、

    ① 仏像・仏画・自然などの視覚的なシンボル、
    ② 仏教法具などが奏でる神聖な音(聖音)、
    ③ 瞑想用の特別なお香、
    ③ 瞑想に良い特別な飲み物(ハーブティー・聖水)、
    ⑤ 身につける仏教の法具などのさまざまな「ヒーリングツール」を活用しています。

    ●環境を整える(聖地)

    最後に、心と体に大きな影響を与えるのが、それを取り巻く環境です。良い環境は、良い心の状態を作る大きな手助けとなります。

    ひかりの輪では、

    ①自宅・自室をよく掃除して(霊的にも)浄化すること、
    ②団体の道場に通うこと、
    ③自然の聖地に巡礼行くこと

    などを説明しています。

    この中の聖地巡礼については、HPの「聖地巡礼」の部分をご覧下さい。

    また、このひかりの輪の四つの修行(教学・功徳・行法・聖地)については、より詳しい説明が、代表の講話にありますので、それをご覧ください。

     

  • 【6】感謝の心を深める「内観」

    ●内観とは?

    ひかりの輪では、「内観」という感謝の心を培う自己内省法を取り入れています。

    内観とは、浄土真宗の一派に伝わる「身調べ」という修行法から派生し、その後、宗教的な要素を取り除いて、誰もができる自己反省法として確立されたものです。学会もあって、海外にも広がっています。

    その方法は、至って簡単で、内観専門家の指導のもと、自分がこれまでの生涯で、両親・親族・友人知人に、

    ① 他人から、していただいたこと
    ② 他人に、して返したこと
    ③ 他人に、迷惑をかけたこと

    を1つ1つ思い出していくという作業のみを、丸1日~1週間ほど集中して行なうというものです。

    なお、親がいない人は、親代わりに育てくれた人を親と見て行います。

    ●内観の効能、現代人に重要な感謝の心

    内観の良さは、感謝の心=愛が深まり、幸福感が増し、心が安定することです。

    また、感謝の心が深まれば、人間関係も改善します。

    そして、その延長上には、仏教が説く悟り、心の解放、慈悲の体得の土台にもなります。

    逆に、心理学では、子供時代に親の愛を認識できず、感謝の心が乏しい場合は、自分の価値がわからなくなり、それを感じようと、自己中心的な傾向が生じるとも言います。

    そうした人は、傲慢に見えますが、自分の価値がわからないのですから、卑屈でもあります。

    そのため、逆に、他と壁を作り、内向的になり、疎外感を感じる場合もあるようです。

    しかし、現代の日本では、親を尊敬する子供は、半数に満たないという意識調査もあります。

    敗戦による父権の喪失もあるでしょうが、経済成長重視の競争社会で、「もっと、もっと」という欲求が深まり、感謝よりも不満の心が生じやすくなっています。

    こうした状況の中で、感謝の心を深める内観は、非常に重要です。

    親などの愛を認識し、感謝が深まれば、健全な形で自分の価値=自尊心を形成できます。

    すなわち、自己と他者の双方に対する愛を育むことができるのです。

    さらに、内観が深める感謝の心は、仏陀の智恵が説いた真の幸福の道、すなわち、足るを知って、他と分かち合う道とよく合致します。

    さらに、慈悲の心を持つ菩薩になる修行の道として、全ての生き物に対する感謝の心を培う教えがあります。

    こうして、悟りを求める人にも、感謝・内観は重要です。

    ●ひかりの輪の内観セミナー

    実際には、講義を含めて「数時間」のものから、祝日などを利用して丸1日行なう「1日内観」、さらには、2~3日のもの、1週間合宿して行なうものなどがあります。

    ひかりの輪では、祝日などを利用し、内観の国際的な権威の大学教授の方の指導の下で行なう「内観セミナー」が、各道場で定期的に行われています(基本的に一日内観)。

    この貴重な機会を是非ご活用下さい。

    より詳しく内観についてお知りになりたい方は、HPの「自己反省法・内観」のコーナーをご参照ください。


  • 【7】ひかりの輪の聖地巡礼

    ●聖地巡礼の恩恵

    ひかりの輪では、団体の発祥の経緯が、上祐代表らの聖地・自然での体験であったこともあり、聖地巡礼を重要な活動の一つだと位置づけています。

    2002年以来、聖地・自然の中でのさまざまな瞑想体験や自然との交感・不思議な体験が、団体の思想を徐々に育んできました。

    聖地巡礼の良さは、

    ① 聖地や純粋な自然によって、心身が浄化できること、
    ② 聖地の自然・歴史・文化から様々なことを学ぶことができること
    ③ 聖地・自然と一体となる悟りの境地に近づくことができること

    などがあります。

    また、内観のところで、親などに対する感謝の重要性をお話ししましたが、私たち人間をはぐくんでいるのは、究極的には大自然全体であり、親の親とも言うべきものです。

    その大自然に親しみ、感謝・尊重・愛を培うことは、感謝の心を極めていくことであり、万物と一体となる悟り・慈悲の体得にも非常に重要だと思います。

    ●ひかりの輪の聖地巡礼

    ひかりの輪では、単純聖地やその神社仏閣を巡礼・参拝するだけでなく、団体がまとめた資料に基づいて、その聖地に関する歴史・文化の学習をしたり、現地の自然の中で、瞑想や儀礼を行なったりするなどして、その効果を高めています。

    これまでよく巡礼した聖地としては、長野の諏訪・戸隠・善光寺・上高地・乗鞍・小諸、京都のさまざまな神社仏閣や比叡山、奈良の東大寺等の神社仏閣、三輪山・大神神社、飛鳥・斑鳩、天川・吉野、さらには、高野山、伊勢神宮、そして、富士山と周辺の神社仏閣・日光・鹿島神宮・大洗磯前神社、千葉の鋸山日本寺、東北の出羽三山などです。

    他にも、熊野三山、出雲大社、三徳山、福岡の宗像大社、熊本の阿蘇山や阿蘇神社等、宮崎の高千穂神社、十和田神社とその周辺、平泉、京都の天橋立・籠神社等、大阪の四天王寺等、四国の剣山等、都内の神社仏閣、鎌倉の神社仏閣も巡礼しました。

    ●修験道の特別研修も

    また、東北の出羽三山の聖地巡礼では、修験道の先達の方の特別な指導を受けて、本格的な修験道の特別研修を毎年行っています。

    修験道は、山の思想とも言われ、山を仏の母胎とみて、山に入って、心身を浄化し、人ではなくて山・大自然から学び、自己を見つめ直し、生まれ変わった気持ちで、世俗に戻るという思想があります。

    ざっと述べましたが、ひかりの輪の聖地巡礼は実に多岐にわたる内容・体験を含んでいますので、その詳細に関しては、HPの「聖地巡礼」のところをご覧下さい。


  • 【8】ひかりの輪の聖地での体験

    ●ひかりの輪は、聖地巡礼の体験から生まれてきた

    ここでは、ひかりの輪の団体の発祥に関係する、聖地でのさまざまな体験についてざっと述べたいと思います。

    その中には、いわゆる不思議な御縁を感じるものが多数あったのです。

    まず、「輪の思想」も、聖地・自然との交感で生まれてきました。
    2002年の6月10日、上祐代表は、この思想の一部について瞑想したところ、大きく気づくところがありました。そして、その直後に天空に太陽の周りの虹の光の輪が現れており、合計で七つもの虹が出ていたのです。

    これは、上祐代表らに大きな影響を与えました。

    ひかりの輪の団体名も、この体験に由来します。

    ●聖徳太子縁の聖地で不思議な体験が続く

    その後、上祐代表らは、繰り返し虹の体験をしていきます。

    その中でも説く印象的だったのが、2002年11月の富士山の麓における天に立ち上るような光の柱のように鮮明な虹でした。その直ぐ近くに、偶然にも、聖徳寺というお寺があり、その祭壇に虹の写真がありました。

    その理由は、かつて聖徳太子が、この場所で虹を見て、聖地だとされたからでした。

    この頃から、巡っていた聖地が、不思議にも、太子ゆかりのものが多かったことに気づき、太子縁の聖地に関心を持って、その一つとして、京都の広隆寺を参拝し、名高い弥勒菩薩半跏思惟像を拝観しました。

    その時、上祐代表らは、その仏像の中で、素晴らしい瞑想体験をしました。

    それは広大無辺の慈悲の心・慈悲の空間のように感じられました。

    そして、これがきっかけとなって、私たちは、それまで所属していたオウム真理教の後継団体である宗教団体アレフを脱会し、「ひかりの輪」として独立するに至りました。

    また、日本有数の山岳景勝地である上高地に滞在したときは、毎日ように虹を見て、合計で7回も見ましたが、そこでも、上祐代表らは、いろいろな気づきや宗教的な体験をしました。

    代表によると、自然は貪らず、あるがままに生きる教師のように感じられ、そう感じたときに、自分が周辺の自然が一体化し、大きく温かい心が一杯に広がったように感じたと言います。

    そして、「私」よりも、「大自然」の方に、本当の自分の中心があり、自分は大自然の一部のように感じたと言います。

    こうした体験から、感謝と分かち合いや、自と他の一体性を重視する、ひかりの輪の一元論的な思想が温められていきました。

    その後、ひかりの輪の道場も、太子と縁があることがわかりました。

    長野の小諸市の道場近くには、観音菩薩を祀る真楽寺がありますが、この寺には、太子が立ち寄られたと伝承があります(他に長野で、こうした伝承を持つお寺は見つかっていません)。その境内の気の流れが非常に良いため、よく参拝していたお寺でした。

    大阪の道場は、偶然にも、太子が仏教導入をかけた物部氏との闘いの前に勝利する神意を得た場所に立った神社に非常に近く、その神社の分社は、道場のビルの目の前にあります。

    その本社にあたる太子信仰のメッカとして名高い四天王寺にもごく近くにあり、その四天王寺を参拝した時も、太陽の周りの虹が何時間も出ていました。

    ●太子の「十七条憲法」と、ひかりの輪の思想の合致に気づく

    その体験をする前後、改めて太子の十七条憲法の思想を研究すると、偶然にも、その中に、ひかりの輪の思想、特に「観音菩薩の教え」としたものと、全く同じ内容が、しかも、「輪」という同じ喩えを使って説かれていたことに気づきました。

    それは、

    「自分はかならず聖人で、
    相手がかならず愚かだというわけではない。
    ...おたがいだれも賢くもあり愚かでもある。
    それは鐶(耳輪)には端がないようなものだ」

    というものです(十七条憲法第十条)。

    実は、太子は観音菩薩の化身とされており、特に、輪という言葉が入っている「如意輪観音」の化身とされています。

    こうして、ひかりの輪の聖地巡礼では、このような不思議な虹の体験や偶然の一致が連続し、最後には、それが、巡礼とは全く別のところで温めていた輪の思想と合致するに至ったのです。

    さらに、一部の識者の見解として、以下のような意味もあります。

    ① 太子は、万人が平等という「輪」の人間観に基づいて、
    「和をもって尊しとなす」と訓戒したこと。

    ② 輪の思想は、縄文時代にまで遡る日本の根本思想であること
    (縄文時代は、住居を輪のように配置した環状集落や、
    環状列石があり、上下身分の区別・差別のない共同体だった)。


    ●親鸞・法然・最澄・空海ゆかりの聖地

    他に、私たちが気に入って、毎年のように巡礼した聖地の中には、不思議と、長野の善光寺・戸隠・鹿島神宮など、後から気づいたのですが、親鸞上人ゆかりの聖地でした。

    浄土真宗開祖の親鸞上人は、阿弥陀如来の慈悲は平等であり、悪人も救われる機会があると説いた人でした。これは、私たちには、大きな励みになった教えでした。

    その教えを、自己を悪人と自覚することで、正しい教えに巡り会う機会があると解釈すれば、宗教者が慢心を戒め、謙虚さを保つことの重要性を説くものとして、非常に重要だと思います。

    また、親鸞上人は、聖徳太子を観音菩薩の化身と信じており、太子の夢のお告げを得て、その後に師となる法然上人に出会いました。

    その法然上人は、別名を「円光大師」といい、名前からして、ひかりの輪とご縁があるように感じています。

    名高い伝教大師最澄にもご縁を感じました。

    その天台宗では、釈迦・阿弥陀・薬師の三仏が祭られていますが、それは、伝教大師が三つの「光の輪」を見た結果だと言います。

    ひかりの輪も、釈迦・観音・弥勒の三仏を特に尊重しているのですが、密教の考え方では、この三仏は、天台宗の三仏と一体とも解釈できます。

    伝教大師は、全ての人に平等に仏性(未来に仏陀になる可能性)があるという思想を広めた人で、ひかりの輪の思想の中核、特に万人を平等に仏の現れと尊重する観音菩薩の教えと合致しています。

    伝教大師も、自分を聖徳太子の弟子と考え、深く崇敬しています。

    その最大の聖地である比叡山の根本中堂は、宇宙の全ての生き物の苦しみを悲しむかのような広く深い慈悲の波動を感じました。

    また、ひかりの輪は、密教の法具を瞑想やヒーリングに多用していますが、密教の法具を日本で最初に本格的に導入したのは、弘法大師空海です。

    その高野山の弘法大師の御廟は、非常に明るく神聖に感じられる空間でした。

    そして、そこで、上祐代表が手の平の上に、弘法大師ゆかりの法具(金剛杵)を置いて瞑想していた時に、何かのエネルギーが法具から腕を通して入って来て、その後、法具がひとりでに震動を始めた(ように感じる)体験をするということがありました。錯覚かもしれませんが、こうした体験が、日本人が広く弘法大師を信仰する歴史が出来た原因かもしれません。

    なお、ひかりの輪は、太子を初めとする過去の聖人も絶対化・神格はしません。

    太子も、「人を神として崇めてはならない」としています(その意味では仏教開祖釈迦牟尼も。同様に戒めています)。

    太子が説くように、人は皆平等に尊いという思想を重視しています。

    最後に、ひかりの輪の聖地巡礼でのさまざまな体験については、詳しくは、このHPの聖地巡礼のところをご参照ください。

     

  • 【9】日本・世界の思想・宗教の今後

    今は、大きな時代の変化の時が始まりつつあるように思います。
    政治も、新興勢力が現れて再編される様相ですが、宗教界も同様ではないでしょうか。

    昨年あたりから、20世紀後半に、注目を集めた宗教のカリスマが他界したりと、大きな変化を迎えているように思います。

    サイババ、ウサマ・ビンラディン、文鮮明が過去の人となりました。

    まもなく、麻原彰晃が続くでしょうし、他の20世紀の新宗教の中心人物も、人生の終末を迎えつつある人が少なくありません。

    それともない、少なからぬ宗教団体が、大きな岐路・変化を迎えていると思います。

    アレフ(旧オウム真理教)は法的責任を追及されて解体に向かい、オウムと同じように選挙に出て惨敗し、教祖が妻との離婚を始めとする訴訟問題を抱え込んだK教団も大きな岐路にあるようです。教祖が高齢となった巨大教団Sもそうではないでしょうか。

    こうした20世紀の宗教は、特定の人物を神の化身として絶対視する傾向が強いものでした。

    それは、外部社会の客観的な視点から見れば、盲信とか、カルトに映るでしょう。

    科学合理的な精神からは、受け入れることができませんし、度々反社会的になります。

    しかし、その一方で、経済的な拡大と競争の勝利ばかりを重視する価値観は、多くの人にとって心身が安らぐものではなくなっています。

    特に日本では、長期の経済的な低迷や市場原理主義の導入もあって、ストレス、鬱、自殺、いじめなどの問題が、相当に増大しています。

    物質的に豊かな社会の中で、心の苦しみは、かつてなく蔓延しているようにも思います。

    その問題の緩和のためには、現状への不満と奪い合い、拡大と勝利ではなく、感謝と分かち合いの精神、そして、万人の尊重と一体感の重視が、今後重要になると思います。

    そして、その実現のためには、「宗教」というものを抜本的に超えた、「新しい精神的な智恵の学びの場」が必要であると思います。

    ひかりの輪は、オウム真理教の手痛い教訓を活かし、過去の贖罪としても、21世紀の社会のためにも、それを創造していきたいと思います。

     

     

■団体規約と外部監査制度

■よくある質問や誤解について

  • オウム事件の反省・総括・被害者賠償

    ――――――――――――――――――
    ■オウム事件の反省・総括について
    ――――――――――――――――――

    ひかりの輪では、サリン事件をはじめとする一連のオウム事件について、当時オウム真理教に所属していた者達が中心となって、その原因を研究し、反省・総括する作業を重ねてきました。

    反省・総括の内容は、以下のとおり、「オウムの教訓――オウム時代の反省・総括の概要」サイトや、複数の出版物の刊行を通じて公表し、二度と同様の事件が起きないよう、広く社会に教訓を残す活動に努めています。

    ●サイト
    ・オウムの教訓――オウム時代の反省・総括の概要

    ●出版物
    ・上祐史浩著『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)
    ・上祐史浩ほか著『終わらないオウム』(鹿砦社)
    ・上祐史浩ほか著『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)
    ・宗形真紀子著『二十歳までの20年間』(三五館)

    なお、上記「オウムの教訓」サイトについては、オウム事件を解明するための資料として、以下の通り、研究者やマスコミの間でも有用なものとして活用され、評価されています。

    ◎大田俊寛氏(宗教学者)
    ……二〇〇七年にオウム(現Aleph)から分派した宗教団体「ひかりの輪」の代表となった上祐史浩は、教団のホームページにおいて、オウム事件に関する総括を発表した(「オウムの教訓」のHP)。そこで、彼は、教団の発展の経緯や自身の経験を詳細に記すとともに、教祖麻原の生い立ちや、彼がカリスマ性を発揮するに至った理由などについて、可能な限り客観的な分析を行おうと試みている。著作として刊行されたものではなく、インターネット上の手記であるが、その内容はオウムの全体像を把握するために有用である。(同氏著『オウム真理教の精神史』〈春秋社〉より)

    ◎NHKスペシャル取材班
    また「ひかりの輪」は、オウム時代の一連の事件について信者から聞き取り調査を行い、反省の言葉を記した「総括」という長文の文書を公表した。これは教団としてだけではない。上祐自身を含めて各幹部の回想と反省を盛り込んだ個別の「総括」文書も作成されていた。(同取材班編著『未解決事件 オウム真理教秘録』〈文藝春秋社〉より)

    また、上記の出版物についても、識者の皆さまから評価をいただいております。詳細については、以下のページをご覧下さい。

    ・上祐史浩オフィシャルサイト「書評」

    ――――――――――――――――――
    ■被害者の方々への賠償について
    ――――――――――――――――――

    ひかりの輪では、オウム事件で被害を受けられた方々に対して、被害者賠償契約を締結した上、定期的に賠償金をお支払いさせていただいてきました。 その詳細については、以下のページをご覧下さい。

    ・ひかりの輪広報部サイト「事件被害者への謝罪・賠償」

  • ひかりの輪とアレフの大きな違い

      ひかりの輪の主要スタッフは、2007年にアレフを脱会し、過去の反省に基づき、ひかりの輪として新しい道を歩み始めました。

      しかし、脱会から7年たった今現在(2014年)も、依然として、ひかりの輪とアレフが、同じオウム真理教の後継団体だという誤解がよくありますので、以下に、「ひかりの輪とアレフの違い」を、わかりやすくご説明させていただきます。

    一言で表現するなら、現在のアレフは、「盲信・狂信型の、強度なカルト宗教団体」であり、ひかりの輪は、「仏教などの東洋思想や心理学などを含めた思想哲学の学習教室」といえます。

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                                                   目 次

    第1 両団体の違いの概略

    第2 徐々に認められつつある両団体の違い

    第3 両団体の違いの詳細

    1 会員数

    2 経済規模など

    3 遵法精神の有無

    4  オウム事件の謝罪・反省・賠償

    5 思想・教材

     (1)団体の基本的性格
     (2)オウム真理教の教材
     (3)麻原の見方
     (4)オウム事件の見方
     (5)信仰対象
     (6)世界観・基本的な思想

    6 組織の透明性・開放性の有無

     (1)行事・教材の公開性
     (2)報道機関・地域住民への対応
     (3)外部監査の受け入れ
     (4)活動の形態
     (5)他宗教・宗派等との交流
     (6)親族との交流

    ------------------------------------------------------


    ■第1 両団体の違いの概略

      まず、両団体の違いの概略を簡潔に説明します。


    ◆ひかりの輪: 思想哲学の学習教室

      ひかりの輪は、いかなる特定の神・教祖・思想も絶対視しておらず、「宗教」「教団」ではなく、「東西の思想哲学の学習教室」です。

      物の豊かさに加え、心の幸福・豊かさ・悟りのために、仏教などの東洋思想や、心理学・自然科学などの東西の叡智を学んでいますが、その学びにおいて、盲信を避け、理性を重視しています。また、入会しなくても学ぶことができます。

      また、ひかりの輪は、麻原・オウム信仰を脱却し、事件を謝罪して、オウム真理教犯罪被害者支援機構(以下「被害者支援機構」と記す)と賠償契約を正式に締結し、定期的な経済報告をしつつ、その実行に努めています。

      そして、上祐代表ら団体の役員が、オウム時代を反省・総括した書籍(①上祐代表の著作一覧スタッフの著作一覧)をすでに多数出版しており、今後もさらに出版する予定です。

      こうした反省・総括は、新聞・雑誌や、テレビの取材・出演や、全国各地での講演・トークショー>>写真一覧)などでも語っています。

      さらに、松本サリン事件被害者の河野義行氏らを招いて外部監査委員会を設置し、活動を定期的に報告し、その監査・指導・助言を受け、広報活動を含め、外部社会との融和に努めています。なお、河野氏を含めた、一部の被害者やご親族の方々と交流しています。

      団体の思想や活動のお知らせは、団体のインターネットサイトや、ネットで所属と実名を明かした指導員が行っており、アレフに関して問題視されている「覆面布教」は行っていません。

       発足以来いまに至るまで、団体の活動で会員が刑事摘発されたことは一切なく、さらには、専用のブログを開設するなどして、アレフの洗脳教化などの違法行為の告発・解決に努めています。

      また、団体規模も、専従スタッフ(住み込み会員)は、約20名(2013年末現在)とごく小規模です。

      2007年にアレフを脱会し、発足して以来、団体の思想と活動が、オウム時代とは抜本的に変わる中で、専従スタッフの数は、三分の一に急減しました。その中には、オウム信仰の崩壊の影響もあって、うつ病を含め、心身を病む者も出ました。

      オウムと違って、大規模な集団居住や親族との交流の禁止などはありません。

      全国8カ所の団体施設は、一軒家やマンションであり、その多くが1~2名が居住するばかりです。最大の東京本部教室も7名(マンションの一世帯には1~3人)に留まっています(現在一つだけ残る東京の大型施設部分は2014年1月下旬に解約予定)。
      専従スタッフは、オウムと違って、親族・一般の知人とも、普通に交流し、高齢の親族の介護等のため定期的に実家と往復する者も複数います。 

      専従スタッフ(並びに専従スタッフと同居する一般会員)の中に、60代~80代での高齢者が4名(認知症・要介護の老人を含む)、同時に精神疾患の者が2名、他の病気療養中の者が1名おり、専従スタッフの3割近くが高齢者・病人であり、団体による生活扶助を必要としています。
      (仮に脱会した場合は、生活保護が必要となると思われ、実際に最近脱会した複数の者が、生活保護を受けています)。

      上記のうち外部に就労している者は7名であり、その他、団体の教室で思想哲学の学習、ヨーガ・気功等の指導、個人面談、ヒーリングの指導や、事務・経理・広報活動に従事している者が、全国8支部教室・連絡所等に散って、合計で10名弱です。

      なお、一般(在家)会員を含めても、会員総数は約150名です。団体は、入会を強調しない方針もあって、発足以来、会員数は増えていません。ただし、一般として外から学ぶ人、通う人、ネットの中継講話などを聞く人は、随時入れ替りながら、全体として徐々に増えていると思います。

      総資産も1000万円強程度と小規模で(アレフの40分の1ほど)、総資産の約3分の1にあたる300万円以上の賠償金を毎年支払う契約となっており、2013年は500万円強をお支払いしました。


    ◆アレフ: 盲信・狂信型の強度なカルト宗教団体

      一方、アレフは、麻原を絶対とし、近年ますます麻原回帰し、オウム事件は陰謀であり(オウムの仕業ではない)、自分たちの帰依が麻原の死刑を遅らせる(遅らせている)とまで信じている、盲信・狂信型の宗教団体であり、強度なカルト団体です。

      オウム事件については、表向きは教団の関与を認めつつも、広報活動はほとんど行なわず、窓口の電話連絡が取れない状況があります(多数のメディアからの情報)。

      その裏側で、事件は陰謀だとする布教(オウム事件はオウムの仕業と見せかけるための何者かによる陰謀であり、オウムは無罪という布教)をしています。

      具体的には、アレフを隠した覆面ヨーガ教室を行い、その中で、輪廻転生を強調し、修行しないと地獄に堕ちることを強調したり、さまざまな陰謀説を説いたりして、オウム事件も陰謀だと主張するなどといった、詐欺的・洗脳的な布教活動を行っています。

      ここ数年の間に、在家信者や出家信者が、布教活動における詐欺・強要や、当局の立入検査を妨害したという嫌疑で、逮捕ないし強制捜査が行われた事例が複数あります(ただし、結果は、処分保留、起訴されるも無罪判決、現在公判中など)。

      2013年には、その施設の中で、公安当局の職員やアレフに反対する弁護士らの複数の写真をナイフで串刺しにしていた事実が発見されました。
     
       団体の規模は、出家者の総数は、定かにはわかりませんが、数百名前後と大規模であり、先の詐欺的教化により、公安調査庁によると、昨年だけでも、数百名の新規信者を獲得し、構成員は、1000名を超え、急増させています。

      そして、資産も、流動資産だけで4億円以上に上り、さらに、東京の足立区に大型のビル物件を取得し、資金力も急増させています。それに対して足立区は、教団を規制する新たな条例を導入しました。

       こうして、新たな地域問題を起こすほどに、資金が潤沢にもかかわらず、ひかりの輪と違って、被害者支援機構と賠償契約を締結することは拒絶しています。ただし、教団が潰されることを恐れ、教団防衛のために、賠償金ではなく「寄付」をしていますが、その額は、総資産の40分の1ほどと、ごくわずかにとどまっています(寄付ならば、麻原・教団が事件に関与したこと認めたことにならない)。

      そのため、被害者支援機構が、2012年の3月に、アレフを相手取って、不履行となっている賠償金の支払いを求める調停を東京地裁に申し立てました。

      また、被害者支援機構は、現在は同機構の資産であるオウム真理教の著作物をアレフが無断で使用しているとして、その使用の停止を求めています。この著作権侵害が事実ならば、これは刑事犯罪でもあります。 (※以上のアレフの行動の詳細は「アレフ問題の告発と対策ブログ」参照)

     

    ■第2 徐々に認められつつある両団体
    の違い


      しかしながら、この違いは、依然として、公安当局には十分に認められておらず、昔のイメージをコピーした形で、両団体を同一するかのように扱われている面があります。

      ただし、オウムをよく知る著名なジャーナリスト、国会議員、弁護士、宗教学者、心理学者、識者の方の一部には、すでに両者に違いがあることを理解されている方が出てきているように思います。

      まず、田原総一郎氏(オウム問題に詳しい著名なジャーナリスト)は、上祐と対談し(文化放送「田原総一朗 オフレコ!スペシャル」)、その後のラジオ番組で以下のように述べられました。
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      「(「ひかりの輪」は)宗教じゃない...
        麻原彰晃をいまでも信仰してるアレフの会...は宗教です...
        オウム、麻原を全面的に批判する「ひかりの輪」という、
        これは宗教じゃないんですよ。
        麻原を批判し、オウムを批判し、人間とはいかに生きるべきか(を考えている)。
        どっちかというと哲学に近いのね。ひかりの輪っていうのは。

        (司会:上祐さんは...宗教から抜け出て、そういう集団を作っている
                ...その怖さを身をもって知っているからですかね。)

        よーく知ってる。そこのところを上祐さんに聞いたわけ。」  
        (対談後のインタビュー動画2013.06.21放送
         「田原総一朗のタブーに挑戦! アベノミクスは成功するのか?」より) 
      ------------------------------------------------------

     
      その後、上祐代表との対談書籍(『危険な宗教の見分け方』ポプラ社)を発刊され、発刊後、以下の発言をされています。
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      「地下鉄サリン事件のような無茶苦茶な犯罪を犯した
       オウムから抜け出すのに、なぜ7年もかかったのか。
       その苦労と悩みと努力がとてもリアリティーがある。
       (2013年12月13日 田原総一郎氏twitter)
      -----------------------------------------------------

      オウム時代に対する上祐代表の反省本『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)を検証した有田芳生氏(ジャーナリスト・参議院議員)は、以下のように、上祐代表に大きな変化を感じたと述べています。
      ---------------------------------------------------
      「僕は読んだ(『オウム事件17年目の告白』のこと)上で
       来ているんで、この17年間ここまで変わったか、
       っていう印象がものすごく強いんですよ。(中略)
       自分の父親とか母親のことについてですね、
       彼が普通なら語らないようなことまで書いているんですよ。
       その心境の変化っていうのは、やはり変化として認めておかなければいけない、
        というふう思うんですよね。(中略)

       (そこまで言って委員会「辛坊たまらん」(読売テレビ)での発言より)
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       『オウム事件 17年目の告白』の検証対談では、以下の発言をされました。
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       「ぜひ上祐氏と話をしてみたいと思ったんです。
        オウム真理教が起こした数々の事件についてだけではなくて、
        上祐さんのご両親の話が書かれていたからです。
        ...自分と両親の話に行き着いたのだとしたら、
       オウムばかりでなく、現代社会におけるカルトの問題、
       若者の内面に潜む根源の問題にまでたどり着いたはずだ
       と思えたんです。(中略)
    本書を読み、今日のお話も聞いて、上祐さんや周りの人たちが
    大きく脱皮しつつあることはわかりました。
      (『オウム事件 17年目の告白』の「検証対談」より)
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     またツィッターでは以下の発言をされています。 
       --------------------------------------------------
       「地下鉄サリン事件などを「内部」からどうみていたか。
         はじめて知ることばかりでした。
         カルト対策としても意味ある告白だと思います。」
        (有田芳生氏twitterより)
       ---------------------------------------------------

      有田氏と同様にオウム問題で著名な江川紹子氏も、ツィッターで、上祐代表の過去のオウム時代の行為の責任の重さを指摘する一方で、次のように述べています。
       ---------------------------------------------------
      「現時点の問題という点では、だんまりを決め込み、
       事件への反省のないまま麻原信仰を続け、
       被害者への賠償も放り出して施設を拡充し、
       詐欺的勧誘を続けているアレフの存在の方が、
      (ひかりの輪よりも)遙かに問題は大きいのではないか。
     
      (アレフの)荒木広報の悩んでるふり、考えてるふりに
      ごまかされてはならない。」
      (2012年6月17日)
       ---------------------------------------------------

      また、カルトやオウム問題に詳しい紀藤正樹弁護士は、『サンデー毎日』(2012年7月1日号)誌上で次のように述べています。
       ---------------------------------------------------
      「ひかりの輪はアレフから追い出された少数派であり、
       教団というよりサークルに近い。
     
      サリン事件のようなことをやれば、団体として大変なことになる
      と分かっていた幹部連中が追い出された。
     
      サリン事件を体験していない人たちが幹部となったアレフには、
      『事件には何かしらの意味があった』と思っているような信者が残りました。
     
       アレフ信者の、麻原彰晃に対する信仰の度合いは、
       95年以前と同じで、むしろ個人崇拝、帰依度は高まっている。
      昔との違いは、サリンを作るような施設がない点だけです...

        今もアレフが勢力を拡大している事実を
       深刻に受け止めないといけません。」
       --------------------------------------------------

      さらに、オウム真理教を研究し、著作もある宗教学者の大田俊寛氏は、月刊誌『atプラス13号』(太田出版)誌上で、上祐と対談した後、次のように述べています。
      ---------------------------------------------------
      「上祐氏は、元オウム幹部としてはほぼ唯一教団に残り続け、
        分派という形にはなったものの、
        麻原信仰からの脱却の必要性を主唱し、
        オウムとは何だったのかという問いに真摯に向き合い、
        被害者への賠償に積極的に取り組むことを明言している。

        また、明確な方向性を見出せないまま
        麻原信仰に回帰しようとしているAlephの現状について、
        いくつもの重要な警告を発している。(中略)
      
        上祐氏は現在、その立場ゆえに批判や非難を受けることも多いが、
        それはすなわち、氏がオウム事件の責任に応答する主体として、
        誰よりも正面に立ち続けているということを意味するものだろう。
      
        私は少なくともこうした点において、
        現在の上祐氏を評価したいと考える。」
       ---------------------------------------------------

      認知心理学者の下條信輔氏(カリフォルニア工科大学生物学部教授)も、上祐代表の著作に言及し、
       --------------------------------------------------
      「オウム事件関係の類書の中で
       「もっともよく整理され」「もっとも深く突き詰めている」
       と評価が高い。
       ...何と言っても麻原と若い信者たちの心理を、
      内側から分析したのが出色だ。

       ...かねてから抱えていた謎を解く、
      大きなヒントを本書から与えられた。...」
       --------------------------------------------------
    と述べています(朝日新聞「WEBRONZA」にて)。


      思想家の鈴木邦男氏も、以下の発言をされ、その後、上祐との対談本『終わらないオウム』(鹿砦社)を出版されました。
       -------------------------------------------------
      「元オウム真理教幹部の上祐史浩さんに会った。
      『オウム事件 17年目の告白』は力作だ。
      ...麻原との訣別...などについて、実に真摯に語っている。
      ...貴重な本です。じっくり読みました。感動しました。」
    同氏サイトにて
       -------------------------------------------------

      ロフトグループ社長の平野悠氏は、『危険な宗教の見分け方』について、
    以下の発言をされています。
       -------------------------------------------------
      「さて上裕〜ひかりの輪はこれからどこへ向かって行くのか、
       全く新たな「輪の思想」を構築出来るのか興味はある。
       私自身も上裕さんとは数度対談し、
       ひかりの輪主催の「聖地巡礼」にも参加したことがあるので、
      今の上裕さんの「立ち位置」は信用していいと思っている。」
      (ブログ「Rooftop」レビュー2013年)
       -------------------------------------------------

      その他の各界の識者も、アレフとは大きく違うひかりの輪の活動について、評価の声を寄せてくださるようになっています。

      さらに、被害者支援機構は、2009年7月に、アレフが賠償契約締結を拒否する中で、ひかりの輪とは別個に賠償契約を結び、ひかりの輪とアレフとを区別して扱っています。

      最近の報道機関については、事情を正しく理解し、単純に過去のイメージ・当局の見解をそのまま流すのではなく、ひかりの輪とアレフを区別して報道する記事も徐々に増えてきました。

      また、ひかりの輪を扱った多くの書籍・雑誌出版社が、麻原・オウム信仰を脱却したものとして明確に位置づけています。

       その詳細は「ひかりの輪メインサイト」の「識者などの評価」をご覧下さい。



    ■第3 両団体の違いの詳細



    1 会員数


     ◆ひかりの輪 :入会を強調せず

    【会員総数】:約150名
      (従来、約180名と公表したことがあったが、
        それは会員に準じて出入りしていた者を含めた人数であったため)

    【会員総数の変化】:2007年の発足以来、微減
       ※入会を強調せず、一般の参加者を歓迎する方針。

    【うち専従スタッフ(住み込み会員)の総数】:約20名(専従スタッフに準じる会員含む)

    【専従スタッフ総数の変化】:発足以来、約三分の一に激減(発足時は56名)
                                 ※オウム教義の破棄などのため


     ◆アレフ : 新規入信が2年間に数百名・激増

    【会員総数】:千数百名(公安調査庁発表より推計)

    【新しい入会者の数】:2011年 → 205名(公安調査庁発表)、
                                2012年 → 約250名(公安調査庁発表より推計)、
                                2011~2012年の2年間で、計約450名

    【出家者総数】:200~300名弱(公安調査庁発表より推計)



    2 経済規模など


     ◆ひかりの輪 :1000万円強

    【資産】:約1000万円強(流動資産)

    【財務の報告・監査】
      ①外部監査委員会(河野義行委員長)への報告と監査
      ②賠償契約を締結した被害者支援機構への定期的な報告


     ◆アレフ: 約4億円

    【資産】:(推定※)約4億円(流動資産)+都内大型ビル(2億円相当)
        ※公安調査庁関係の報道からの推定額

    【財務の報告・監査】 賠償契約を拒否し、財務の報告・監査なし。

     

    3 遵法精神の有無


     ◆ひかりの輪 :遵法精神あり

    ①発足以来、事件の謝罪・反省を深め、団体の活動に関係して会員が逮捕・起訴されたことはない。
    ②上記のアレフの違法行為をインターネット(「アレフ問題の告発と対策」)で告発し解決に努めている。


     ◆アレフ :違反・違法の疑いあり

      複数の法令違反・違法行為またはその疑いがある。

    ①被害者支援機構に対して、賠償契約の不履行を行い、契約更改を拒絶している。同機構の申立てにより、現在、東京地裁で調停中。

    ②被害者支援機構に著作権が帰属する元オウム真理教の著作物(※)を無断複製・頒布しているとして、同機構から著作権法違反で訴えられている。同機構の申立てにより、現在、東京地裁で調停中。
      (※)同機構によれば、オウム真理教の著作物の著作権は、賠償のために現在同機構に属する

    ③その他の法令違反の疑いもある。
       覆面ヨーガ教室による詐欺的・洗脳的な教化
       アレフを隠した覆面ヨーガ教室で、オウム事件の陰謀論を説いて、
       アレフに入会・布施させる詐欺的・洗脳的な教化・勧誘活動
      各地で勧誘された人の苦情があり、ひかりの輪で相談を受けている。

     

    4  オウム事件の謝罪・反省・賠償

     
     ◆ひかりの輪 :反省のもと、賠償等を実践

       ①麻原の関与を含め、オウムの関与した事件の反省に基づき、謝罪を繰り返し表明し、一部被害者・親族の方と交流。

       ②2009年に、被害者支援機構と、被害者賠償契約を正式に締結し、履行している。

       ③オウム時代の反省・総括を、団体全体で濃密に行い、発表している。

       ●『オウムの教訓サイト』で公表。

       ●さらに、上祐代表および幹部会員が、一般の出版社から書籍を刊行・協力    

         ・上祐史浩・田原総一郎著 『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)

         ・上祐史浩著 『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社 2012)
     
         ・上祐史浩・鈴木邦男等著  『終わらないオウム』(鹿砦社 2012)
     
         ・宗形真紀子著
          『二十歳からの20年間――"オウムの青春"の魔境を超えて』(三五館 2010)


        ・『錯乱の時代を生き抜く思想、未来を切り拓く言葉
                 ――鈴木邦男ゼミin西宮 報告集vol.3』
    (鹿砦社 2014)
           上祐史浩+鈴木邦男(政治活動家)の対談が掲載

         ・『未解決事件 オウム真理教秘録』※上祐史浩のインタビューが掲載
           (文藝春秋社 2012)  〈NHKスペシャル取材班編著〉
         
         ・『思わず聞いてしまいました!!』※上祐史浩の対談が掲載
           〈プチ鹿島・居島一平著〉(スコラマガジン社 2012)
        
        ・『atプラス13』(太田出版 2012)
           上祐史浩+大田俊寛(宗教学者)の対談が掲載

        ・『公安を敗北させた男 国松長官狙撃事件』
         小野義雄著・産経新聞出版
    2011年
          宗形真紀子のインタビューが掲載。

        ・『オウムを生きて』 (青木由美子編CYZO2010年)
         ひかりの輪の会員2名(スタッフ・会員各1名)のインタビューが掲載

        ・『図説 宗教と事件』 (学習研究社 2009年)
         広末晃敏のインタビューが掲載。

    ④残存するオウム問題(アレフの違法行為・刑の執行)の解決に努めている。


     ◆アレフ: 事件を反省せず、賠償契約を拒絶

       ①事件の反省なし

         (1)一部の信者は、事件は、絶対者の麻原の深い考えによるもので、
             悪とは判断できず、「謝罪・賠償をするのは正しくない」と考え、

         (2)一部の信者は、事件は、麻原が関与を否定しているように、権力
             者の陰謀で、「謝罪・賠償の要求は、本来不当だ」と考えている。

       ②賠償契約の不履行・更改の拒絶と、寄付の実行

       上記の理由で、賠償契約は不当だが、教団防衛のために(団体が潰されないために)、善意の第三者として一定額の寄付を実行し、機関誌・信者にPRしている。

     

    5 思想・教材
     

    (1)団体の基本的性格


     ◆ひかりの輪 :思想哲学の学習教室

      いかなる特定の神・教祖・思想も絶対視しないため、「宗教」「教団」ではなく、
      仏教や心理学等を含めた東西の思想哲学の学習教室。

      探求の対象に、宗教の思想哲学も含まれるが、「宗教一般の本質ないし、あるべき姿を自己の身上に探求し、理性にとって納得のゆくものとして理解しようとする」とされる「宗教哲学」を探求する。


     ◆アレフ :盲信・狂信型の、強度なカルト宗教団体

      麻原を絶対とし、近年ますます麻原回帰し、オウム事件は陰謀であり(オウムの仕業ではない)、自分たちの帰依が麻原の死刑を遅らせる(遅らせている)とまで信じている、盲信・狂信型の宗教団体であり、強度なカルト団体。

     

     (2)オウム真理教の教材

     ◆ひかりの輪: すべて破棄・使用せず

      ①オウム真理教の教材は廃棄し、全く使用していない
       (観察処分の審査・裁判・総括用に必須な一部のみ厳重管理)

      ②ひかりの輪の一元論思想に基づく新たな教材を作成・使用している。


     ◆アレフ : 全面的に使用

      ①オウム真理教の教材を全面的に使用(著作権侵害)

      ②サリン事件以前の教材の復刻も行っている。


    (3)麻原の見方


     ◆ひかりの輪 :人格障害・反省できない人物と分析

      カリスマ性はあったが、誇大妄想・被害妄想的な人格障害があり、一連の事件の過ちに至り、いまだに反省できない人物と分析。
      ※公安調査庁も、
     「ひかりの輪の教義には、外形的には、麻原を崇拝する内容はない」
      と認めている(同庁の観察処分の審議の主張証拠より)。

     ◆アレフ: 神の化身・絶対的存在で帰依の対象
     
      麻原は神の化身・絶対的存在。
      事件にも深遠な意味があると考え、絶対的な帰依の対象とする。


    (4)オウム事件の見方


     ◆ひかりの輪: 許されない事件
     
      自らハルマゲドンを起こし、予言された救世主になろうとした麻原の狂気の誇大妄想・被害妄想が引き起こした事件であり、許されない。
      ※公安調査庁も、「ひかりの輪の教義には、外形的には、殺人肯定の危険な内容はない」と認めている(同庁の観察処分の審議の主張・証拠より)。

     ◆アレフ : 麻原の深遠な考え、国家権力の陰謀

      麻原の深遠な考えによるもので、否定できない。ないしは、国家権力の陰謀である。


    (5)信仰対象


     ◆ひかりの輪: 特定の信仰対象をもたない

      特定の神・教祖を信奉しない=宗教団体ではない、新しい智恵の学びの場。
      個々人の中の神聖な意識を重視して、外側のものは、それを引き出す象徴で学びの対象と見る。


     ◆アレフ :麻原と、シヴァ大神

      麻原とその本体であるシヴァ大神に絶対的に帰依し、それ以外の人物や神仏は、格下または外道・邪教として否定。

     

    (6)世界観・基本的な思想


     ◆ひかりの輪: 一元論

      万物は「輪」のようにつながり一体で、皆等しく尊重すべき。
      (よって、「教団を善、社会を悪」とする善悪二元論を否定)


     ◆アレフ: 善悪二元論

      教団は善業多き魂、社会は悪業多き魂という善悪二元論。
      社会は麻原・教団を弾圧している、という見方。

     

     

    6 組織の透明性・開放性の有無


    (1)行事・教材の公開性


     ◆ひかりの輪:公開

      主要な行事・教材は、インターネットで生中継・録画公開するなどして、会員以外の一般人も、どこからでも視聴・購入できる。
      一般人も会場(団体施設)で直接参加できる。

      大学等の研究機関や研究者のフィールドワークや、取材も随時受け付けている。


     ◆アレフ: 秘密主義的

      主要な教材は、会員しか購入できず、秘密主義的である。
      一般人は、最初は、教団施設になかなか入れない。
      ※そもそも、その教材の販売は著作権侵害であり、この問題のためか、最近は教材販売がますます秘密主義的に。


    (2)報道機関・地域住民への対応


     ◆ひかりの輪 :対応

      ①広報部が、報道機関の取材依頼に適宜対応、ネットでも情報発信
       (※詳細は「ひかりの輪広報部」サイト参照)
     
      ②地域住民の、組織的な反対運動がある地域(東京)は、情報提供と
        話し合いの申し入れを継続し、話し合いが実現したケースもあり。

      ③地域住民の方向けに情報発信をするサイトを開設し、
        不安解消に努めている
       (※詳細は「ひかりの輪から、地域の皆さまへ」サイト参照)

     ◆アレフ :拒否や無視

      ①取材依頼を、原則拒否しており(窓口電話がつながらないと多数の報道機関からの苦情あり)、コメントの発信も稀である。

      ②地域住民からの働きかけは、基本的に無視している。



    (3)外部監査の受け入れ


     ◆ひかりの輪: ある

      2011年末、外部監査委員会(河野義行委員長)を、サリン事件被害者の河野義行氏や大学教授などを招いて設置。

      ①定期的に活動内容を文書・会議で報告し、助言・指導を受け、

      ②各施設で、説法会などの活動や、施設設備の監査を受け、

      ③自己反省法や伝統宗教との交流などの精神的な指導も受けている。
       また、財務に関しては、外部監査委員会に加え、被害者支援機構にも定期的に報告している。


     ◆アレフ :ない

      自主的な外部監査制度などは一切ない。



    (4)活動の形態


     ◆ひかりの輪 :公開型

      団体の公式サイトや、所属と実名を明かした指導員が行っている。


     ◆アレフ :覆面の活動あり

      アレフを隠した覆面ヨーガ教室を幹部信者と一般信者が行っている。
      その中で、オウム事件を陰謀とする洗脳的教化が行われている。



    (5)他宗教・宗派等との交流


     ◆ひかりの輪 :あり・学習実践

      ①ひかりの輪外部監査委員である、伝統宗教の宗教家の
         指導を受けて、修験道を実施

      ②ひかりの輪外部監査委員である大学教授の
         指導を受けて、自己反省法・内観を実施。

      ③聖地巡礼の機会等を通じて、正式参拝や祈祷を受ける
        などして、他の宗教・宗派から学び、交流。


     ◆アレフ :なし・排斥

      自教団の教えのみを絶対視するため、他の宗教・宗派は「邪教・外道」として排斥。



    (6)親族との交流


     ◆ひかりの輪 :あり


      ①両親をはじめとする親族などに感謝する、自己反省法・内観を実施。

      ②親族との交流に全く規制はなく、通常の交流をしている。
        専従スタッフのうち親の介護のために、実家に定期的に通っている者もいる。


     ◆アレフ :強く規制

      親族は修行の邪魔、とする教義のもと、特に出家者は親族との交流を強く規制している。

  • アレフ(オウム)問題の解決努力

     ひかりの輪とアレフが同一団体であるかのような誤解が一部にありますが、実際には、ひかりの輪では、これまで行ってきたオウム時代の反省・総括に基づいて、アレフが現在も引き起こしている様々な問題の解決に努めているのです。

     アレフは、いまだに麻原彰晃を絶対視し、組織の引き締めを図る一方、そのような狂信的信仰に多くの若者を巻き込んでいっています。

     そのため、ひかりの輪では、麻原を絶対視するアレフ(オウム)の教義の誤りを明らかにしたり、アレフの違法・不当な行為を告発したりすることによって、現アレフ信者の脱会を促進するとともに、アレフの実態を知らない人たちが新たにアレフに入信することを阻止するための活動を展開しています。

     その具体的な内容は、以下のサイトに掲載していますので、ご覧下さい。

    ●ひかりの輪広報部サイト「オウム信仰からの脱却」

    ●アレフ問題の告発と対策

  • 一部マスコミに見られるアレフとの混同報道(誤報)

    ●一部マスコミに見られる誤報

     「ひかりの輪とアレフの大きな違い」にも記したように、ひかりの輪とアレフには歴然たる違いがあるのですが、一部のマスコミは、いまだに両団体を混同して、アレフの事柄をあたかもひかりの輪の事柄であるかのように誤報を流してしまうことがあります。
     
     その原因は、両団体を混同させる公安調査庁の発表情報を、当団体への裏付け取材を行わずに、そのまま流してしまうところにあります。

     最近の具体例を、以下に二つご紹介します。


    ●1,フジテレビの誤報と訂正のケース

     フジテレビは、2013年4月19日に、
    「『アレフ』や『ひかりの輪』への調査で資産過少申告など明らかに」
    と題する記事を、同局のインターネットサイトに掲載しました。

     記事は、アレフやひかりの輪に対する公安調査庁の立入検査において、「申告より多くの資金が見つかっており、資産を過少申告している実態もあった」と報じました。

     また、「信者獲得のために、大学のサークルを装い、団体名を隠してヨガ教室に勧誘する手口も確認された。」とも報じました。

     しかし、ひかりの輪は、資産の過少申告や、団体名を隠したヨガ教室勧誘などは、一切行っていません。特にヨガ教室勧誘については、明らかにアレフが行っていることであり、資産の過少申告も同じくアレフについてのことではないかと思われます。

     よって当団体は、その翌日(2013年4月20日)、フジテレビに対して、アレフの行動が、あたかもひかりの輪の行動であるかのように誤解させる今回の記事内容を訂正する等して改めてほしい旨申し入れました。

     これに対して、フジテレビが再度、公安調査庁に取材をしたところ、同庁からは「(公安調査庁では)アレフとひかりの輪は一体と見ており、細かいことはわからない」との回答があったとのことであり、公安調査庁の見解が上記の通りである以上、記事訂正の必要はない旨の見解が同局から当初示されました。

     とはいえ、当団体としては、この記事は、タイトルや本文からして、明らかにひかりの輪が資産の過少申告をしているかのような誤解を視聴者に与える「誤報」といわざるをえないので、あくまで訂正を求めました。

     そもそも当団体は、「過少」申告とは全く正反対に、公安調査庁が立入検査時に確認した現金額以上を「過大」に申告しているとして、公安調査庁から2年連続で文書で指導されてきました(実際は過大申告をしているのではなく、単に公安調査庁が立入検査時に現金の検査漏れをしたものと思われ、当団体は正確な額を申告しています)。

     そこで当団体が、上記の「過大」申告を指摘する公安調査庁の指導文書を証拠としてフジテレビに提示したところ、フジテレビは、事実が全く正反対であったことを直ちに認め、この記事を同日(4月20日)午後4時30分頃までに完全に削除しました。

     以上が、フジテレビによる誤報と訂正の事実経過です。

    (※この件は、アメーバニュースでも取り上げられました)


    ●2,日本テレビの誤報と訂正のケース

     日本テレビは、2013年5月16日放映のニュース番組「NEWS ZERO」において、最近のひかりの輪やアレフについての報道を行いました。その際、公安調査庁の発表にならって、二つの団体のことを「オウム真理教」という名称で一括りにして表現しました。

     そして、以下の3つの事実を報じました。

    (1)「オウム真理教」施設への立入検査の際、内部で、
      ・麻原の肖像写真
      ・甘露水(麻原の呪文を聞かせた水)
      ・麻原の説法集
    の存在が確認されたという事実。

    (2)最近、「オウム真理教」施設への立入検査の際に、教団側が公安調査官への抵抗を強めており、検査の模様をビデオカメラで撮影するようになっているという事実。

    (3)「オウム真理教」が「オウム真理教」であることを隠して、大学で学生への勧誘活動をしているという事実。

     しかし、上記(1)~(3)は、いずれもアレフのことであって、当団体には上記のような事実は全くありません。

     そこで、当団体は、上記のような報道は、当団体施設の近隣住民の皆さまをはじめとする一般の方々に対して事実に反する無用な不安や誤解を与えてしまう危険性がある誤報であることを指摘し、次回の放送では、いずれの事実もアレフに関する事柄であることがわかるよう明記して訂正するよう要請しました。

     そして、必要に応じて、公安調査庁に再度裏付け取材を行うようにも要請しました。

     その結果、同局は、公安調査庁に取材を行い、上記(1)~(3)の事実は、いずれもアレフに関する事柄であるとの回答を得たとのことで、同局の翌日(5月17日)のニュース番組「news every.」では、明確にアレフであることがわかるようにテロップを入れる訂正を行いました。

     以上が、日本テレビによる誤報と訂正の事実経過です。

     なお、上記番組では、公安調査庁幹部が、当団体について、

    ①力を与える儀式が、麻原とほとんど同じやり方でやっている
    ②説法の内容も麻原と同じ

    と述べているところも放送されました。

     しかし、①については、そもそもオウム・麻原に限らない一般的な方法のものでしたが、それ自体もここ数年行っておらず、②については、同じどころか大きく変わっていることを公安調査庁自身が観察処分の更新手続で認めていることを同局に説明し反論しました(②についての詳細は、こちらの記事をご覧下さい)。

     これらの反論は番組に反映されませんでしたが、この点については日本テレビの誤報はいまだに訂正されていないといえます。


    ●公安調査庁の発表が「誤報」を生む構造

     上記の誤報の根源には、公安調査庁による発表情報があります。

     かねてから公安調査庁は、アレフとひかりの輪にまとめて観察処分を適用する必要上、「アレフとひかりの輪は一体である」という、事実に反する強引な主張を行ってきました。

     そのため、アレフに関する事実を、あたかもひかりの輪に関する事実であるかのように、情報を混同させて発表する傾向があります。

     現に、昨年(2012年)12月にも、公安調査庁は、「アレフとひかりの輪の(2012年度の)入会者数が255名に達し、2000年以降最多となった」と発表していますが、実際のひかりの輪の入会者数は数名にとどまっており、意図的にアレフと混同させる情報発表であることは明らかでした(詳細は、こちらの記事をご覧下さい)。

     しかし、現在は、ひかりの輪とアレフとの歴然たる違いについて、報道各社の間で理解が進んできており、公安調査庁の発表を信じてそのまま報道する報道機関も減少してきました。

     当団体は、公安調査庁の発表情報をそのまま報道することで「誤報」が生まれてしまうという構造を懸念しています。正確な報道を期するためにも、当団体は、この場を借りて、あらためて報道各社の皆さまに、当団体への裏付け取材をお願いするとともに、一般の皆さまにも、注意深く公安調査庁の発表情報をご覧くださいますよう、お願い申しあげます。

  • 識者などの評価

     オウム事件への反省・総括に基づくひかりの輪の諸活動は、識者・著名人の方々から高い評価をいただいています。
     その詳細は、以下のページをご覧下さい。

    ・上祐史浩オフィシャルサイト「識者・著名人の声」

     また、上祐代表等の著作も、次の通りの評価を頂戴しています。

    ・上祐史浩オフィシャルサイト「識者の書評」

     これらの諸活動は、以下のように、マスコミでも広く取り上げられてきました。

    ・上祐史浩オフィシャルサイト「対談・講演・出版」

    ・同サイト「雑誌インタビュー」

  • その他のQ&A

     その他によく寄せられるご質問については、以下のページをご覧下さい。

    ・ひかりの輪から、地域の皆さまへ「ひかりの輪についてQ&A」

一般の方のために
『危険な宗教の見分け方』

ジャーナリスト・田原総一郎氏×上祐史浩の対談本『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)

■上祐史浩の著作
オウム事件 17年目の告白』扶桑社『終わらないオウム』(鹿砦社)など著作の一覧
■スタッフの著作
二十歳からの20年間』(三五館・宗形真紀子)ほか著作の一覧
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